第十七話 恐竜登場
俺は一歳になった。
訓練もだいぶしたので今回、俺は再度地下世界の三階で地面に埋まっている分身に意識を集中させて地中の中から臨もうとししたかったが、だいぶ前にその分身は死んだ。
ちなみに死因はよくわからないが豪雨が立て続けに降ったために、地面が、削られて隠れる場所がなくなり外に出て食われて終わったので、今回もまた灰色の壁を壊して上空から降下して侵入するつもりだ。
地下世界の二階にいる探索している分身に、意識を集中させた。
前回と同じ数10体に分身させて、自然同透化を使い地面に潜り灰色の壁のところまでいき壁を殴って壊し、降下をする。
今回は空中でも攻撃されないように、気配を消しながら降下していく。そして、今回は前回よりも強力になった気を纏い、落下時の衝撃をほとんど抑えクレーターはできたが無傷で着地できた。
「よし」
俺は草原に着地後すぐにジャングルの方へと急いで走った。他の分身9人も俺の後ろに続いていく。
ジャングルに入り速度を緩めずにそのまま木々を避けながら前回地面の中に、隠れていた地点付近に、また気で強化された手で地面を掘り穴住居を作り出した。
今回は前回と違い集中して戦えるように一人ずつ、穴から出して探索しよういこうと思っている。
俺はさっそく意識を集中させている分身一人を外に出して探索を始める。
「いやーしかし、熱いな。しかも、いつものようにじめじめしてる」
ここはものすごく熱い、確実に40度は越えているのではないかと思う。それに加えて湿度も高く、じめじめとした嫌な暑さになっている。しばらく歩きながら草とか木に素手で、傷や印をつけながらさっき来た方向とは逆の方向に進んでいく。
それにしても気で周辺を探っているが生き物の気配が俺では感じ取れないのかわからなかったが、しばらくそんな感じで進んでいくと、不意に後ろから襲い掛かられる感じがしたので後ろを向いて振り向いてみると、いつの間にかいたのか幼児の俺よりちょっと大きい恐竜がすごい速さで、襲い掛かってきた。俺は右に大きく飛び躱す。
「はっ」
気合とともに俺は恐竜の行った方向に即座に気を纏ったこぶしで地面を思いっきり殴り、その気を直線方向に流し前方の地面に力を行かせて、土の礫と気と俺の攻撃による衝撃が地面を壊しながら恐竜に向かう。
衝撃とそれによる土の礫はすべて躱される。しかも最悪なことに俺の攻撃を見て、目つきが変わった。さながら危険な獲物を捕食するハンターのような眼だ。
後ろから新たにこの恐竜の仲間であろう、恐竜が数匹現れた。こいつ等は俺を囲むようにして配置に着いた。
俺はすぐにその配置を崩そうと思い、気を纏った拳で地面を殴り今度は全方向に地面を壊さずに気と衝撃を取り囲んでいる恐竜たちの足元あたりに伝えた。
俺を中心に円輪状に地面を破壊し礫と気と衝撃による攻撃をしたが恐竜たちは、ほぼ同時に後方宙返りをしながら地面の衝撃を躱し、地面の破壊による土の礫を器用にすべて躱た。礫がやんだところで全部が俺に一斉に襲いかかって来た。
俺は真正面に走り正面にいる恐竜に飛び膝蹴りを食らわせつつ、恐竜たちの攻撃を躱す。俺の飛び膝蹴りを食らった恐竜はふらつき限界が来たのか倒れる。
他の恐竜たちはすぐに方向転換をして、1匹が俺に向かって飛び掛かってきて爪で攻撃をしてきたが、俺はそれを後ろに飛び躱し、恐竜の顎に気を纏った俺の右拳を当て骨を粉砕する感触が伝わり、恐竜はそのまま倒れていった。
他の4匹の恐竜たちはすぐさま俺の周りに展開してまた同じ状況を作り出した。
今度は俺が目の前にいる1匹にめがけて近づき敵の爪と噛みつきによる攻撃を躱し、懐にもぐりこみ気を纏った右拳のアッパーを顎に食らわせて顎を粉砕する。
残りの3匹が後ろを向いていた俺に襲いかかってきたが横に回避して躱し、一番右側にいた1匹の顔面に気を纏った右ストレートパンチを繰り出して骨を粉砕する。そのままもう1匹を左手に気を纏い左アッパーで顎を砕き倒した。残り1匹になり、俺はその1匹に近付き攻撃を躱して懐に入り込み、気を纏った右アッパーで終わらせた。
俺は気絶している1匹に首の骨を折り止めを刺して一息ついた。
「はぁー、疲れたわ」
俺は地面に座り、倒した恐竜たちを眺めた。さっきは戦闘に集中していて気づかなかったが、この恐竜はたぶん中生代の三畳紀くらいにいたエオラプトルじゃないかな。
俺位の高さなのにこんなに強かったとはな。まず俺の探索能力が低いのか、全然気配が感じられなかった。他の恐竜たちもこんな感じなのだろうか。先が思いやられるな。
早く背が伸びてほしいな今度朝食に牛乳でも頼んでみるか。
とりあえず俺はこの場を離れまた探索を始めた。
先に進むと子供でないと入れなさそうな洞窟があった。面白そうだったので穴に入ってみた。奥に進むと、何かの巣と小さい卵が無数にあった。これはもしかして、さっき俺が倒したエオラプトルの卵かな一応卵は回収しておくか。
俺は走って拠点の穴住居の近くに近付き、そこから先ほどエオラプトルの巣らしきものから取った卵を俺の拠点のほうに向かって投げておく、これで拠点にいる分身がキャッチしてくれるだろう。
「やれやれ」
俺は先に進むと目の前にはまたエオラプトルがいた。
ここはエオラプトルのテリトリーなのか50匹近い大量のエオラプトルがいた。
さーてどうしようか、このまま逃げようかな。俺は後ろを振り向きそっと立ち去ろうとしたが
「(バキッ)やばっ」
運悪く地面に落ちていた枝を踏んでしまった。
その音とともに一斉にエオラプトル50匹がこちらを向いた。気付かれてしまった。
俺はすぐに木に登れば追ってこないじゃないかと思い、木に登ったが器用に爪と足を使い一斉に上ってきた。
登れるのか。仕方ない全部倒すしかないな。さっきの戦いで目は慣れたしやるか。
俺は今纏える最大の気を纏い右手に集中させてエオラプトルが固まっている中心めがけて、木の上から突っ込みその衝撃で30匹程度を消し去った。
木を登っていた残る20匹が俺の頭上から突っ込んで来た。俺はすぐさま気を集め気を回復させ、気を纏い。エオラプトルが突っ込んでくるので、先頭の3匹を連続アッパーで地面に沈める。
俺はその後、後ろから向かってくるエオラプトルたちの攻撃を躱しながら、右カウンターパンチを顔に入れ1匹を倒す。続けざまにこちらから右フックパンチを1匹の顔に入れ倒す。今度は近くにいた2匹を同時に、アッパーで顎めがけて入れ顎を破壊する。
近くにいた1匹には肘打ちを顔に当てて倒し、後ろから襲われる気配がしたので裏拳をして1匹を倒す。
その近くにいた1匹に近付き、ストレートパンチを顔面に入れ倒し3匹が一気に襲ってきたので右ストレートパンチ、左フックパンチ、右アッパーを顔に入れ粉砕して倒した。そのまま近くにいた2匹はダブルアッパーで同時に顎を破壊して倒し、近くにいた2匹にはダブルフックで同時に顔に当て倒し1匹は裏拳で仕留め、最後に残る2匹をアッパーで倒して戦闘は終了した。
「疲れた。敵の出てくるペースが速い」
なんでさっき戦ったばかりなのにこんなにも早く同じエオラプトルと戦うことになるとは、ここはエオラプトルの生息域なのかな。エオラプトル程度なら何匹来ても問題ないことは分かったから、大胆に探索はできるな。
俺はこの後も、ジャングルを探索しているとエオラプトルと何回も遭遇しては戦った。今回で分かったことは俺の周りは、エオラプトルの生息地で住処が密集していることと木が結構固く背が高いことが分かった。異世界にはレベルが存在するのにエオラプトルを何匹狩っても、レベルが一向に上がらないことも分かった。これは残念な結果だったな。
うれしいと言えばエオラプトルの骨が意外と固くて、武器に使えるのではないかと言う点はいい結果だったな。
俺は目の前にいる。新たな恐竜と対峙しながらそんなことを思っていた。
「はぁ~、早いよ。新しい恐竜出てくるの」




