第十四話 地下世界
俺は地下で自然同透過を使い地面に潜っていた分身に意識を集中させた。
俺は下に潜っていきまた灰色の壁みたいなのにぶつかり、俺は全力で何回も殴るが今回の壁は分厚い用で壊すのに30分かかった。いつもの30倍だ。
正直これだけで疲れたがこれでようやく次の場所に行けるな。
今回の穴を覗いてみると、肉眼では地上が、見えないが覚悟を決めた。
よし入るか。
俺は開けた穴に入り降下する。4分くらいで地表が見えてきた風属性の魔法ウインドで、落下のスピードを抑えようとしたが魔法が使えない。もう一回発動してみるがまた魔法は発動しないで、失敗する。いくら試しても失敗する。
空を飛ぶ魔法を使ってみるがそれもダメ、もともと使えない魔法だからそれはそうか。どうやらこの空間は魔法が使えないみたいだな。
徐々に地表が近付いてくる。この状況で使えるものは今の俺にはない。ものすごい速さで落ちていくとうとう地面まで近くになり、そのまま地面まで迫り地面に衝突して死んだ。
すぐに、死んで痛みとともに強制的に意識が本体に戻される。
「……」
俺のオリジナル分身では痛みは本体だけに共有されるシステムになっている。
痛みを共有するためいつも地下室の訓練場で、痛みに強くなる訓練も行っているがやはり死ぬ感触はいつまで経ってもなれない。痛みも伴うが、変な感触がしてきて嫌なのだ。
「どうしました」
「何でもない」
本を読んでいる俺が急に顔を上げたのでレイアが気になり声をかけてきたが、何事もなかったような反応をしてそのまま本を読み始める。
さてどうしたものか。どうやったら地上まで辿り着ける。魔法が使えないから残る力はまだあんまりわかっていない気の使い方を訓練して、かなりの高さから落ちても大丈夫なように訓練してみるかな。
俺は地下の訓練室にいる分身に意識を移した。気を腕に集中させてみて壁をやさしく触ってみると、触れた部分の壁がちょっと崩れた。
今度は全身に纏って、他の気を纏っていない分身たちに全力で殴ってもらうとダメージがそんなに通らず軽減できた。
訓練用の剣にも流してみるとその剣の強度と固さや切れ味などが上がるみたいだな。気は上がれば、上がるほど体の強化や体に近いものの強化ができるみたいだな。
しかも、気は上がるにつれて自然と気を纏っていなくても筋肉とかも少しだが強化してくれるみたいだな。体に気力を纏って一回、地下世界の穴に落ちてみるか。
俺は地下世界の二階にいる分身に意識を映し、自然同透化で地面に潜り、もう一回灰色の壁に穴をあけて降下した地面が近くなり体制を変え足を地面にし、全身に俺の今出せる最大の気を纏い着地する。
ボカン、バキッ
砂埃を上げ地面にはクレーターができ、俺の足はぐちゃぐちゃになって折れたが何とか地上に降りることができた。砂埃が消えあたりを見回すと所々に少し背の高い木がある平原みたいなところに降りた。
「なに」
直接本体に強制的に戻され死んだ嫌な感覚が、再び俺を襲う周りには何もいなかったのに死だ……だと?
何が起こったんだ全然気づかなかった。即死だったから何をされたかもわからなかった。
一体何が起きたんだろう。気になるがとりあえずは実験成功だな。あとはもうちょっと、気の力が上がれば何の問題もなくなるから分身を増やして、気を上げる担当の分身たちを何十体も増やした。
これで夕方ころには、気の力は上がり安全に着地することができるようになるだろ。
それからしばらくたち俺は本体に意識を戻し外を確認した。もう辺りは夕焼け空になっていた。
俺は地下世界の二階にいる分身に意識をやり、また突入をした。また地上が見えてきて俺は体制を整え全身に気を纏わせながら落ちる。今回もクレーターができ土埃が舞ったが、足はしびれただけでちゃんとついていて折れてはいなかった。
「よし」
これで調査することができる。しかし、ここはじめじめしていて熱いけど、酸素濃度が濃いのか空気は濃いじめじめしていなければいい感じだな。
今回も前回と同じところに落ちたな。
隣に俺の落ちたクレーターがあるがそこの近くには、たくさんの落とし穴みたいな穴がたくさんあった。今の俺の伸長では体がすっぽり埋まってしまうくらいの深さだ。
だいたい60cmくらいかな。なんなんだろうか。
しばらく歩き、木に近付いてみたら遠くから見たり空から見たりしていて、気付かなかったけど結構大きかった。高さ50m直径は2mくらいの木だ。触れてみたらかなり固い木だった。
俺が全力で殴ってもちょっとへこんだくらいだ。
この木で今度武器でも作ってみるのもいいかもしれないな。とりあえず他のところも探索してみるか。
しばらく歩くとジャングルみたいな森が見えてきた。地面が揺れ始めた。地震が発生したみたいだ。そのあと目の前に大きな影が現れた。
「なんだ」
また、わけのわからないうちに分身が殺された。嫌な感覚が俺を襲う。
一体何だったのだろう。一体ずつではなくもう分身を何体も送くってみるか。
俺は地下世界の二階にいる分身を10体を増やして地下世界に向かう準備を整えた。そして、今度は10体で降下する。10体が地上が見えてから着地体制に入るが、1体が一瞬で何者かに攫われ死んだまた即死だった。
今回はジャングルに着地するつもりだ。
着地する瞬間また4体が、一気に何者かに食われて殺された。これも即死だった。その食った生物は、すごい速さで逃げていった。もう、敵の姿は見えない。
残りの分身5体は素手で穴を掘り、全然安全ではない仮拠点を作った。
俺を食った敵たちに見つかったら即終了だがな。
もっと深く掘って出口を埋めるか、まずどんな生物がいるか確認しないとな。この空間では魔法は使えないが気は使える。この力を使って攻略していくしかないな。
とりあえず第一目標は達成だが、この先どうしようかな。
よし決めたぞ、次の目標はこの土地の調査とこの土地の素材を使い手作りの武器を作っていくことにしたが、その前にまず気での戦闘を身に着けないといけないからな。まぁ、周囲の探索にするか。
しかし、さっきから俺を襲っている生物の正体は何なんだろう。1体の分身をここに残して、他の4体で探してみるか。
土の中からモグラみたいに飛び出し、木の上と地上に分かれて探索し始めた。木の上まで上ってみたが木はだいたい、同じ高さのものがここには多く緑がたくさんあるため、上からでは地上を把握することが難しい。
俺は猿みたいに木から木に飛び移りながら移動した。
地上は植物が生い茂り歩きにくい、昔の地球にあったようなシダ植物がいっぱいに生えいている。
これはもしかして。
俺の分身2人は生い茂る植物たちをかき分けてそのまま先に進むと、やっぱり恐竜がいた。俺は息を潜め音を立てずに、近付いていたが匂いでばれたな。
俺を獲物だと思い追いかけ始めた。俺は分身1人を立ち向かわせ、もう一人は逃げるようにした。一回攻撃を躱したが、ものすごい速さで顔を切り返して避け俺に噛みついた。立ち向かった分身は死んだ。
逃げている分身も木と木を映りながらものすごい速さと機動性で、すぐに追いつかれて食べられた。
木にいた分身二人は木から顔を出して、空を見上げていたら空に飛んでいる翼竜を見つけたがそれは、俺も見つけられたということでものすごい速さで、急降下をしてきて一瞬で俺を捕まえて翼竜は俺を丸のみにして残る分身二人は死んだ。
何なんだ、この恐竜たちの強さは地球の恐竜もこんなに強かったのか。俺の目でも捉えることができない、まだ2種類しか会っていないのに、この様だ。
たぶん、一気に戦闘機並みの速さになっている。やばすぎるな。このままでは調査どころか何もできない。
毎回俺の分身が瞬殺されていたのは、こいつらみたいな恐竜だったのかな。
しかも、ここでは最悪なことに魔法が使えない。固有の魔法やスキルは使えるものも一部あるみたいだが、ほとんど使えない。今のままのスキルや気の使い方ではだめだな。
恐竜たちと戦えるように、なるためにも気の使い方になれないとな、俺は気の使い方を訓練するために地下世界の探索を中止して、訓練に専念することにした。
俺は地下訓練室にいる分身に意識を映した。




