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第十二話 再びの朝練

「レイル様朝ですよ」


「おはようレイア」


だいぶ地下探索に時間をかけていたようだ。地上では次の日の朝になっていた。


俺は地面に潜っていたがレイアに起こされた。そのため、俺は休憩と息抜きがてら意識を本体の地上に戻した。


朝食が給仕係のメイドに用意されていた。鶏肉とパンとスープが運ばれてきたうまそうだ。


 朝食をしっかり良く噛んで食べた。最近は食べるときもちゃんと鍛えたいため食べるのがものすごく遅くなるが、誰にも文句は言われなかったので大丈夫だろう。


 朝食を食べ終えてドアがノックされた。


「レイル、今日も朝練行こう」


「うん」


 どうやらエリザ姉のようだ。朝練に誘いに来たようだ。仕方ない。断れないから行くしかない。


 ドアを開けられて服を引っ張られて連れていかれていく。本を無限書に、書き写す作業をやめる。


「ペルナ姉おはよう」


「おはようレイル」


 廊下を出るとペルナ姉と出会った。ペルナ姉も朝練に参加するみたいだな。ロベルト兄は部屋に閉じこもっているようだ。今エリザ姉がドアを叩いている。


「いやだ」


 中から行きたくないという声が聞こえてくる。それでもおかまえなしに誘うエルザ姉、一緒に行きたいようだ。しつこく粘っている。


「嫌がっているんだから、やめなさい」


 マリー母さんが部屋から出てきて、ロベルト兄を強引に連れて行こうとしているエリザ姉を止めた。


「でも、みんなでやったほうが、楽しいよ」


「行くわよ。エリザ」


 エリザ姉の言葉を無視して、エリザ姉の手を引いて連れていった。


 エリザ姉はマリー母さんには敵わないようだ。大人しく手を引かれていった。俺とペルナ姉もその後をついていく俺にしてみれば朝練は逆に退屈だから行きたくはない。


 地下室の訓練は休みなし、終わりなし、死ぬこともある訓練だからな。痛みも、本体だけには感覚共有で来るようにして一手に引き受けて、痛みに強くなる訓練もしている。まぁ、全部楽しくてやっているんだけどね。痛みも、含めて。


 一応、俺はMではないと思いたいがちょっとMかもしれないな。


 いつもの通り中央階段を下りて玄関を出ていく、今日は普通の訓練と馬に乗る訓練をするらしい最初は昨日と同じ訓練場でやるみたいだ。


「レイル、大丈夫? 」


「大丈夫」


 昨日練習して今日もやるとなって疲れているのではないかとちょっと心配してくれてているようだ。元気な表情をしておいた。


 昨日と同じ木剣を手渡された。今日も昨日と同じ内容だが、昨日俺が同じ訓練をできていたためか今日は素振りのスピードが機能と比べて速くなった。


「ハッ」


「「ハッ」」


 マリー母さんが声を出したあとに声を合わせて他の女性騎士たちもそのあとに続く、今日は声の出す感覚が早いな。今日も300回位を素振るのかな。ペルナ姉は子供らしく今日も20回位からきつくなり休憩を取ったみたいだ。エリザ姉と俺はそのまま素振り続けて難なく終わらせた。そのあとはまた模擬戦が始まった。


「レイル、やろ」


「うん」


 エリザ姉が誘ってきたのでその誘いにのり模擬戦を始めた。今回のエリザ姉は手加減なしに最初から本気で来た。怒涛の攻めだ突く、叩く、を力任せに振るってきているが、俺はそれをすべて反らし、避けたり、木剣を弾いたりして遊んで躱す。


「よ、け、る、なー」


 エリザ姉が文句を言ってきたが責める気もないし、こうやって受け流しているほうが技使って技巧派みたいでかっこいいなと思って今は、やっている。


 今回はわざとギリギリのところで躱してみようかな。


「おしい」


 そろそろ、10分たつな。この模擬戦はもう終わりだな。しかし、このエルザ姉も4歳にしてこんなに動きができるとは天才だな。確実に将来は強くなれると思うが、このまま成長すると性格がよろしくなくなるな。


 まぁ、それはマリー母さんたちの教育に任せるか。


 ずっとガードしかしてないが攻撃したら、絶対大変なことになるからちょっと攻撃もしてみたかったがそこはやめておいた。


 模擬戦が終わって、気を抜いた時にエリザ姉が木剣で殴ってきた。俺はわざと頭で受けてあげる。4歳児の威力ではないと思うがその程度では、痛くないしエルザ姉がかわいそうになったためだ。


「やったー、当たったー」


 エリザ姉は俺に木剣を当てられて喜んだ。両腕を上げて喜んでいた。


 まぁ喜んでくれて何よりだ。こんなんでいいのかな。


 ペルナ姉はこのときマリーお母さんと組んでいて剣術を教わっていた。


「レイル、次模擬戦しよ」


「うん」


 今度はペルナ姉が誘ってきて模擬戦の相手を組んだ。


「こうやって振るんだよ」


「……うん」


 今回はマリー母さんにさっきまで教わったことを伝えてきてくれた。やっぱりペルナ姉は優しいね。 


 なぜか、俺は気まずくて申しはけない気持ちにいっぱいになって謝りたくなってきた。マリー母さんとエリザ姉は戦い方を教わっているみたいだ。 

 

 10分経過して今度は俺がマリー母さんに教わる番かな。


「レイル次お母さんが戦い方を教えてあげるわ」


「うん」


「剣を構えて重心をしっかりして剣をしっかり握って、振って」


「うん」


 しばらくこんなやり取りをして、教わっていたが聞き流しているため申し訳なさで胸いっぱいになるな。


 一応マリー母さんに言われた通りにやってみるが、やはり俺には俺流の技が出来上がっているのでやはり申し訳ないので、いい点があったら取り入れていこうくらいの気持ちでやっている。


 こんな感じで申し訳ない教えの時間が続いて、俺は気まずかったがなんとか10分間をやり切った。


「レイル、ペルナ、エリザみんなで3対1で私と模擬戦してみない」


「私やりたいペルナ、レイルやろ」


「私もやってみる」


「うん、やるよ」


 エルザ姉が積極的にやりたいと言って、ペルナ姉はエルザ姉の勢いに押されて俺は軽い気持ちで言ってみた。


「じゃ早速やるわよ、かかってきなさい」


「ペルナ、いくよ」


「うん」


 エリザ姉とペルナ姉が同時に攻撃を仕掛けるがあっけなく躱わされる。俺はただ見ている。

 

 俺は基本攻撃はしないで防御しかしないのですることがないが、一応フォローするか。俺はマリー母さんがエリザ姉とペルナ姉の隙を突いた攻撃をしてきた時のために、防御する隙を伺っている。

  

「レイル立ってないで攻撃してよ」


 二人が攻撃しているが、全く当たらないためイライラしているエリザ姉が全く攻撃していない俺に八つ当たり気味に言ってきた。


 負けず嫌いだな。負けても仕方ないと思うんだけど仕方ない攻撃に加わるか。


 俺は歩きながらマリー母さんに近付き移動する方向を予測して、力を隠すために遅く木剣を横を振るうが初撃は飛んで、躱されてしまうエルザ姉がさらにそこを突いてくるが躱される。

 

 エルザ姉は体を動かしたときの動きから攻撃が読みやすいから、マリー母さんに予測されていてダメだったみたいだな。ペルナ姉は一生懸命頑張っているな。マリー母さんは他の女騎士も指導するだけあっていい動きをする。


 元騎士団長は伊達じゃないな。俺が攻撃を当てるということは、しないほうがいいな。適当に振っておくか何の感情もなく、唯々適当に振り続けた。


 俺とエルザ姉とペルナ姉の攻撃はすべて躱される。ペルナ姉は疲れて休む。

 

 マリー母さんは楽しそうに俺たちの動きを見ている。ちょっとフェイントでも混ぜた攻撃を繰り出すと、俺の攻撃がうまいことマリー母さんを捉えたが防がれた。


「やるわね。レイル」


 これくらいやればいいかな。そろそろ10分経過する頃だろう。


「もう終わりよ」


「えー」


 マリー母さんが言ってエリザ姉の木剣を木剣で受け止めて模擬戦は終了した。俺の体内時計は日々、正確になっていくな。


 エリザ姉は模擬戦が終わって攻撃が全然当たらず疲れながらも悔しがっているな。ほんとに負けず嫌いだな。ペルナ姉はたぶん歳に会っている成長速度で和むな。


「レイルはすごいわね。私に攻撃を剣で受け止めさせられるなんてね。すごいわ~」


「レイルだけずるい、私も」


 マリー母さんに撫でられながらずっとすごいわーと言われていると、エリザ姉も褒められたいのか俺に文句を言ってきて頭を差し出す。


「エリザもすごいわ」


 マリー母さんはしょうがないなという顔をしてエリザ姉を撫でてあげていた。


 他の女性騎士たちも、その光景を和やかに見守ってくれていた。いい人たちだ。



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