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そして道程をつむぐ
私は立っている。
足元はほの暗く ふたつに別たれた道程のもと
私はどちらかを選び
どちらかを捨てなければいけない
声がする。
右からも 左からも
歩いてきた後ろからも
私を呼ばう声がする。
それは
導きの声か 惑わしの声か
ひとり立つ 紡ぎの岐路
私は、心定まらぬまま
そっと一歩を 踏み出した。
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人生は選択、しかも二者択一の連続。
心決めるときもあるでしょう。
心定まらぬままもあるでしょう。
それでも、私は後悔だけはしないと決めています。
あともどり出来ないことを悔うよりも、改善を願いたい。
それでもときどき、心折れそうなときもあります。
むかし、多くは望まぬと固く心誓いましたが、そっと傍らに立ってくれるひとが欲しくなります。凛と立ちたいときも、迷い甘えてしまいたいときも、慈しまれ寄り添い、それでいて対等のような。
強いだけでは、ひとは程よい道程をつむげないと思うのです。