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あの日から
風が通りすぎる 海辺の静かな町を
雲は流れていく 海辺の静かな町で
ずっと探しています
あなたがここに確かにいた
ここで確かに生きた証を
ずっと想っています
あなたが笑っているその面影を
この胸に抱きしめながら
雲が流れている 穏やかに凪いだ海の上を
静かな町を 風は通りすぎていく
受け入れるしかない 頷いて前を向くしかない
あなたは包んでくれるだろうか
赦してくれるだろうか
私の時間だけが進んでいっても
あなたのことが思い出になっても
ずっと探しています
あなたが生きた生命の欠片を
阪神淡路大震災20年目を前に