大海を知らず
きっと僕らは 井の中の蛙
暗い狭い深い棲み家から
小さい丸い遠い空を見上げている
ほんとは届くはずなのに
届かないよと決め付けて
ほんとは変われるはずなのに
怖いからさとあきらめて
ほんとは絶対違うのに
いつも言うのは「他人と世間の所為」ばかり
外は明るく広く あったかいってこと
空は大きく蒼く キラキラとまぶしいってこと
知ろうともしないから
分かろうとも
しないから
変えられるもの 変えられないものを受け入れる
強さを
心の静けさを
僕らは知らない
だから 僕らはきっと 井の中の蛙
心地良い棲み家から
踏み出す一歩に戸惑っている。
詩中にアメリカの神学者、ラインホールド・ニーバーの祈りを引用しています。
以下、原文。
God,
Give us grace to accept with serenity the things that cannot be changed,
Courage to change the things which should be changed
and the wisdom to distinguish the one from the other.
Reinhold Niebuhr(1943)
(日本語訳)
主よ、
変えられないものを受け入れる心の静けさと
変えられるものを変える勇気と
その両者を見分ける英知を我に与え給え。