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ゆくえ

つり橋の向こう 沈みゆく日輪が

視界のすべてを赤く染める

海も空も波間を行くセイルも

対面する白き月輪さえも


西へ急ぐ貨物船が

海面に長い影をともない

汽笛を響かせ 艦船が東へ急ぐ


満ち引きする潮騒に耳をすませ

砂浜に身をゆだねる私にも

赤の世界は容赦なく降り注ぎ

憂く心を照らし出す


あの雲はどこへゆくのか

かの船はどこへゆくのか

私はどこへゆくべきか


問うても返らぬその答えは

波音に揉まれ泡沫に消えた


-----------------------------


瀬戸内に生まれ育ち、海はいつでも身近にありました。

東京湾に住み、波音も聞こえぬ海はどこか遠い存在になりました。

故郷の海が懐かしく、「遠きにありて思ふもの」となってしまいました。

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