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日常

「私」



私はきっと 人一倍寂しがり屋で

誰よりも好きな人を知りたがる


私は人見知りで あまり人に懐かない

でも 懐くととことん

その人に 私の全てを知ってほしくなる

しかも タチが悪いことに

私は何かを語るのが大好きで

話すのにとてつもない時間が必要となる

その人を信頼して 『大丈夫』だという安心があるから

全てを話してしまいたくなる

趣味や家族 悩みや最近あったこと ちょっとしたくだらない雑学

全てを その人に知ってほしい

独占欲の強さを あまり知られたくないから

普段は何もないようなフリをして

無表情となってしまう


私は不器用だから

でも 不器用なりに

その人を尊敬して 信頼して 大好きだから

私が知っていることを

全部 その人に知ってほしい





「教え」



本が教えてくれたこと

それは感動

それは異世界

それは夢

実際にはあり得ないから美しい 幻のモノ


本が教えてくれたこと

それは友情

それは恋

それは人の様々な思い

本当に知っているようで知らない 人々の絆


本が教えてくれたこと

それは 誰もやったことがないことを踏み出すための

勇気というものの存在


本とは憧れ

人が作った夢や希望が結晶化した 思いのカタチ






「選択」



大人は努力することの大切さを 教えてくれた

けれど

選ぶことの大変さを 教えてはくれなかった

何かを選ぶという辛さを 教えてはくれなかった


悩んで 悩んで

迷って 苦しんでも

人にはうまく相談できなくて

途方に暮れては 一人で泣いて

身近な人が言ってくれる

「大丈夫だよ」って言葉に安心して

少しだけ 勇気をもらえた気がして

ようやく 何かを選択する


そんな風に 人は何度悩んで生きていくのだろう?

それでも人は 何かを選んで生きていくのだろう

そうして 悩んで 苦しんで 支えられて 勇気づけられて

多くの選択の中で 自分の道を作りながら生きてゆく






「あの日 あの場所 今の時」



昔 一度だけ友達と遊んだ公園

頭の隅で 埃をかぶったその記憶は

なぜか 忘れることが出来なかった

真っ赤な夕焼けの中で 友達と遊んだ古い思い出

たった一回きりの出来事


特に理由もなく 足は自然とここに向いていた

遊具がとても小さく感じ 周りには家も増え

道路はすっかり整備されていた

ここで遊んだ友達との交流はとうに絶え

私自身 姿も 性格も すっかり変わってしまった

それなのに

私は何故か ここに来てしまった

何するでなく ベンチに座り

ただ懐かしいその公園を眺めていた


子どもが遊び 笑いあう

どこにでもある光景 当たり前の風景

それなのに 私にはそれがひどく眩しく感じられた

時は流れ 多くが変わってしまったこの中で

変わらない『何か』があったことに

私はそっと安堵していた






「積み重ね」



『やりたいからやる』のと

『やりたくないけどやる』のには

天と地ほどの差がある

太陽から冥王星までの差がある


『やる気』ってのは

いかに努力するかってこと

「やりたくない!」って思ってる奴が

「やりたい!」って思ってる奴に

勝てる筈がない


努力や経験は「やりたい!」って思ったから積んだもの

それはきっと 目には見えず

「やりたい!」って思ってる奴にだけ居着くもの


『努力』は

人の「やりたい!」って思いに惚れてついていく


『経験』は

『努力』と一緒に居る 「続けたい!」って思いに憧れてついていく

なら

やったもん勝ちだろう?


続けることはきっと 全部が全部楽しいことばかりじゃない

でもさ

辛いことや悲しいことを

楽しいことや嬉しいことで笑い飛ばせるぐらいに

必死になってみるのも悪くない

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