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別れ

スランプ脱出練習 気分転換

また一人 私のもとを去っていく

それはきっと当たり前のことで 日常であり 誰しもに必ず訪れるもの

けれど 別れへの想いは

年齢とともに移り変わってゆくものだと

つい最近 ようやく気付けた



去りゆく姿を涙ながらに追いかけて

彼らが残していく思い出という名の影に縋った時もあった


少しだけ大きくなって

去ってゆく者の姿すら見送らず 目を逸らしては拳を握る

行き場のない怒りを抱いた時もあった


もっと大きくなって

いずれ訪れる別れ自体を拒み

人と分かり合い 関わることを避けたこともあった


今になって

去りゆく背中が残した思い出()を抱きしめて

声をかけることもせずに ただ黙って頭を下げることが出来た



いずれにせよ どんな別れであっても

私に引き留めるだけの力はなく かける言葉も見つからない

けれど

感謝を声に出せるほど置いていかれる私は強くもなく 優しくもなかった


私自身もまた誰かから去り 置いていっただろう


意識的であれ 無意識であれ

その別れにはきっと 誰かの痛みが伴っただろう


けれど それでも去った者の思い出()は消えず

その痛みすらも そこに誰かがいた『証』だというのなら

痛みもいつか 笑って話せる『過去』になる


好きだった人も 嫌いだった人も


避けた人も 傍にいた人も


尊敬していた人も 軽蔑していた人も


仲が良かった人も 悪かった人も


忘れない限りはいつか『過去』になり

誰かに笑って話せる『今』が訪れる



それまではどうか私の中で

時に苦しめ 時に笑わせ 時に後悔し 時に戻りたいと願う思い出()となり

永久に消えぬ『証』となれ

忘れない 忘れられない なら 忘れなくていい


自分だけでも覚えていることを 少しだけ胸を張りたい

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