53/62
書くこと 四
この状態を 私はスランプだとは思わない
書きたいことが山のようにあるのは昔から
それこそ 書き出した頃からずっと変わらない
書き出した あの日も
書くことを投げだしそうになった あの日も
書き出して初めて大泣きした あの日だってそうだった
放出口は一つだけ
手は一組しかなく
タイピングの早さに自信はあっても やっぱり人並みで
考える頭も一つだけ
なら
答えは簡単だ
すべきことは『迷うこと』ではなく 『選ぶこと』
私が選んで 私が一切の後悔をなくして 送り出すこと
『この子たちはこうなんだ!』と
誰でもなく 生みの親の私が背中をたたいてやること
私が迷って自信を無くしたら この子たちは在れなくなる
私が生み出して 私にしかわからない
私にしか行く末を決められない 私の子
私を振り回して 好き勝手動く姿にため息がこぼれてしまっても
私がその手を離したら 消えてしまう存在
愛しい 愛しい 愛しい
自分でもどこかおかしいんじゃないかって思うぐらい
この子たちが愛しい
儚くて 脆くて 私の気分で存在が消せるのに
強くて どんな思いよりも強靭
書き出したことに 後悔はない
いいや 後悔はしない
他のどんなことで苦しんでも 辛くても
たとえ今 文をまとめられないぐらい頭がおかしくとも
私はこの世界を作り上げる
頭が痛い・・・




