ポジション
笑うって なんだっけ?
もう よくわからないや
作り笑顔すら まともに作れない
普通に笑うことすら うまく出来ない
笑うということが 私は嫌い?
どうしたらいいのか わからない
必要なのに 笑えない
あぁ わからない
笑顔って なんですか?
誰か教えてよ
誰も教えてくれないよ
だってそんなの 『当たり前』だから
『言葉のキャッチボール』なんて 誰かが言ってたけれど
私のはそう バッティグセンター
打って 打ち返して 投げ返すことは出来なくて
誰かが打たなきゃ 打ち返せない
でも そこに誰かが立ってくれたことなんて
そもそも 何度あっただろう?
数えてみようと指を折ってみたけれど
覚えているのは 自分の体に当たったデッドボールの数だけで
相手が立ってくれていた時にはもう
私はボールを見ることをやめていたのだろう
ボールの先にいる誰かを認識することが怖くて
投げられたボールそのものが怖くて
私はボールを避けること
ボールを認識しないで弾き返すことだけに集中して
深くかぶった帽子の下に
自分の全てを隠していたつもりだった
あぁほら やっぱり
私は変われない
帽子の下に涙を溜めて 人から目をそらして 逃げ出して
そこにいる『普通』の人達を羨んで 妬んで
心のどこかで 彼らの普通が私を壊したことに怒りを抱く
物語の中にいるヒーローは 何処にもいない
本の中にある理想は 現実にない
変わるきっかけも 変わるだけの意味も 変わろうと思えるだけの存在も
私のこれまでには なかったのだ




