ロボ子
なんか突然あふれてきた
人は 効率を求めて機械を作り
合理性を求めて 感情という厄介なものを取り払ったものを生み出した
あぁ だというのに
だというのに どうしてこうも
あたかも感情があるかのように行動し
原因もわからず 突然止まり
取り払ったはずの感情を求めて 彼らは「生きて」いるのだろう
理解できない 未知である「感情」を求め
感情という言葉が生まれる前から 「好奇心」を芽生えさせ
人と同じとなることを望み 「願望」を抱く
多くに関わり 人を知り
優しさ 楽しさ 悲しさ 辛さ 痛みに怒り
未知たる感情を学び
友愛 親愛 恋愛 慈愛
多くの愛を知って 彼らは「生きよう」とする
多くの矛盾にあふれ
効率を求める機械としては非常に愚かで
とても滑稽で
なんと 愛おしいのだろう
己に流れる時間の長さをを知り 悲しみを知って 別れに気付く
気づいて 遠ざけようとしても
もう温もりを知らない頃には戻れはしない
温もりが痛みに代わってなおも
温もりがくれた安らぎを手放すことなどできない
永久に傍にいることも 子を残すことすら叶わない悲しき存在
けれど同時に
永久に思い続けることも いつか消えてしまう過去を覚えていられる存在
共に年を取ることを叶わずとも
共に在り 時を重ねていくことに
人と彼らに 何の違いがあるだろう?
生みの親の目的から外れても
親が 子の人生のすべてを見すことができないのと同じように
そこに生まれた瞬間から 生きていたのだ




