続々 書くこと
私は 書くことが好きだ
『あなたは 誰のために書いてるの?』
文章を書いて もう八年
「作品」という形にしたのも もう八年
投稿を初めて もう三年
そして
書きだした頃から存在するそれの前に
私は今も立ち続けている
『楽しい』だけじゃ書けないことを思い知ったのは
確か 書き出して一か月経った日
知識不足で うまく笑いがとれなくて
自分ですら満足させることの出来ない文章の前で のた打ち回った
書きたい世界があった
人に見せてあげたいほど 魅力的なキャラがいた
こんな視点だって 想いだってあるんだってことを形にしたかった
足りない 足りない 全てが足りない
叫んで 喚いて 気がすむまで泣いたら
私はまた ペンとメモを持っていた
書いて 書いて 書いて
人に笑われようと 無駄と言われようと
同じ場面を何度も頭の中で再現して 言葉にして
そのたびに まるで違う言葉に変わっていった
数年後 私はサイトに投降した
投稿後は 本当にいろいろなことがあった
気持ちのままに書き続けた日があった
時間の感覚を置き去りにして 夢中になって続きを書いた
舞い上がった日があった
嬉しくてたまらなくて その日もやっぱり手は動いてた
悲しくて 泣き続けた日があった
だけどやっぱり 私は書いていた
怒り狂って 殺意すら抱いた日があった
その日も私は手を動かして ただひたすらに書き続けていた
けれど 怒りすら抱けず ただぼんやりと画面を眺めて
書けなくなったことがあった
その時に あの問いは私に襲い掛かってきた
『あなたは 誰のために書いてるの?』
ずっとあった問いに対し 私が初めて向き合ったのは
書き手として どん底に突き落とされた日の事だった
たくさんの批判 たくさんの否定
私もやり返して 罵りあいにまで発展したこと
『やめてしまえば 全てが終わる』
『消してしまえば それで終わりだ』
一度でも考えなかったと言ったら 嘘になる
だけど 私は
どんなどん底でも 書こうとしていた
そんな事実に 泣きながら笑った
辛いのに 悲しいのに また否定されるかもしれないのに
私は 書くことをやめられなかった
作品を 世界を キャラを捨てることが出来なかった
それは他から見ればちっぽけで 何の価値もないことだけど
なくなることのない自信となって 信念になった
『あなたは 誰のために書いてるの?』
今 あの日と同じ答えを言葉としよう
『私は 私のために書いてる
他の誰でもない 私にしか書けない世界を 誰よりも私が楽しむために書き続ける』
どれほど言われても 嗤われても
私は絶対に この趣味を捨てることはない
誰にも奪えやしない 私だけの宝物




