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続 書くこと

私が 国語が嫌いな子どもだったことを

今はもう 誰も信じない



環境のせいで 私は好きでもない漢字に囲まれて育った

本 習字 そればかり

難しい漢字が私を囲んでいて

読みも 書けもしても 私は漢字を好きになれなかった

本もそう

分厚い本や習字の手本 家族の趣味である小説

好きになれないものばかりで ただ外を犬のように駆け回っていた


読解は苦手

作者の意図も 登場人物の気持ちもよくわからない


漢字は嫌い

読めても 書けても 私は漢字をただの記号だと思っていた


作文なんて最悪

何を書けばいいのかも どうすればいいのかもわからない長文の塊だった


だが 人が物を好きになるきっかけなんて 些細なもの

そして私は 単純だった


たった一文字の漢字との出会い

たった一冊のライトノベルとの出会い

ちっぽけな対抗意識から 小さいけれど確かに生まれたプライド


漢字のカッコ良さを知った時

私はもっと知りたいと まだ知りたいと思った


ライトノベルの楽しさに触れた時

作者に対して素直に『凄い』と 驚いた

そこに一つの世界を作る 彼らに対して敬意を抱いた


物語を書きだした時

作者がどんな思いで書いたのかを 気にかけるようになった

努力を 苦労を 思いを

自分ならこの後どうするかを 自然と考えるようになった



今私が 『私は国語も 作文も嫌いだった』と言っても 誰も信じない

そのきっかけが こんなにも単純なものであることも

誰も信じはしない

投稿までにどれほど悩んだかも 知る者は少ない


たった一枚の作文用紙すらも満足に埋めることが出来なかった私が

十数の短編を多く書き 長編すらも書いて

それ以上の枚数を捨てたことを 誰も信じはしないのだ


たった一枚 たった一文字 たった一冊

きっかけを与えてくれたものがあり 背を押してくれた人がいる

私はそれが とても愛しい


誰も信じないこと 大半の者は知らないこと

理解しようとしない者には 一生理解出来ぬこと

読みたい者が 読めばいい

私は書きたいから 書いているだけなのだから

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