再会
帰省での再会を詩に残そうと思い、即興で書きました。
久しぶりに少し恥ずかしいです。
右前 左前 数歩前の左隣
横には決して並ばない 他人にとっては不思議な位置関係
打ち合わせなんてしたことない
ただ無意識にその位置で 自然と四人で歩いていた
前の二人が話すのを 後ろの二人が聞いている
わかる話題 わからない話題
どんな話も楽しくて 私は後ろについて行く
その頃は言葉にしなかった
その雰囲気が好きだから その場所が好きだったから
三人がそうしていてくれることが好きだった
ただ好きだったから それだけ
全ての理由が後付けで それでいいと今も思う
クラスが偶然一緒 最初はただそれだけ
四人共通の話題なんて あることの方が稀
グループでの活動なんて一緒になったことはない
どこかへ遊びに行ったことなんてない
偶然 同じ授業を選んだ
そこからやっと始まった 偶然の四人
作業で二人組になんとなくわかれて 自然と四人のグループになっていて
私たちはそれを受け入れた
四人でやることはどの班よりも早く終わって
話すでもなくダラダラと過ごす時間も好きだった
左隣に肩を貸し 二人が話すのを聞いている 幸せな時間
空を見ては綺麗だと思い 三人の話を聞くのが好きだった
話さないことで感じていた疎外感 そこだと何故か感じない
人に気づかれない程度にしか 私はきっと笑ってなかった
学校の三年間のうちの二年間 もっとも多くある授業
そこで出来た友人関係
そして 何より
私が初めて別れを惜しんだ友人関係
推薦を貰い 面接に行き 合格した
それを一番最初に喜んでくれたのは 三人だった
学校に居なかった二人はメールで 一人は直接伝えた
嬉しかった
他にもたくさんの高校の人が祝ってくれた
でも 三人の言葉が一番嬉しかった
同時に別れを感じて 私は少し寂しくて
あの日初めて 私は時が止まればいいとすら考えた
あの空間が好きだった
四人でいる時間が好きだった
面と向かって『友達』なんて言ったことはないけれど
ずっとそう思っていた
『大人になっても 友達でいようね』
あの空間で何気なく言われたこの言葉 どこにでもある言葉
でも私も そうありたいと思った
右前 左前 数歩前の左隣
横には決して並ばない 久しぶりの位置関係
私はそれを見て 呟いた
『あぁ 懐かしい 前もこうして歩いてたなぁ』
左隣が同意して 二人の話を共に聞く
今もこうして続いてる
『授業が結んだ絆』なんて 恥ずかしくて面と向かって言えやしない
偶然が紡いだ友情で 授業が結んだ四人の絆
たった二年の短く長いひとときの 今も続く人間関係
これからも続けていこう そう誓うのは心の中で
『また会おう』 それだけは前とは違い 言葉に出来た
人とは出会いは不思議なもの
傍にいくら居ても 友達とは思えぬ人もいて
遠く離れて 出会いが偶然なものであっても友達でありたいと思う
もう繋がるよしもない縁すらも 気に掛ける時もあり
好きでもない者でも 血縁というだけで心配で
同時に それゆえに許せない一線がある
いくら拒んでも別れがある
だが 別れを惜しむことが出来るほど その人を想うことが出来たということ
それは痛みを伴いもするが
それ以上にその人と過ごした日々 交わした言葉は心に残っている
言葉に出来ないことを後悔しても
私は私なりに思い出を残そう
私なりの最大級の感謝の表現
これが私の友人自慢




