大切な
「岐路」
『もし あの時~~していれば』
人はよく思い
あるいはそれを 口にする
だがもし 本当にその時 その瞬間
何か別の選択をしていたら どうなっていただろうか?
もし 異性に生まれていたら
もし 親が違っていたら
もし 別の場所で生まれていたら
もし 今の性格じゃなければ
確かに それによって何かが変わっていたかもしれないし
可能性は 希望は無限大だ
だが こうも考えることができる
今だから これまでの選択だったからこそ
友人に出会えた
大切な人に会えた
楽しいことだってあった
素敵な物を 景色を見ることが出来た
勿論 全てがいいことばかりじゃなかっただろう
だが それはきっと別の選択をしても 別の何かとしてある可能性があった
確実に言えることは一つ
過去にあなたがしたことによって 今があり
あなただったからこそ得たもの 失ったものがある
それは非情で 残酷であると同時に
温情で 慈悲に溢れた事実
喜びと悲しみは表裏一体 絶対になくなりなどしない
過去には戻れない それは絶対だ
だが
自分のあらゆる選択が今に続いている
悲しみの数は数知れず
それでもその中で
あなたがあなただったからこそ会えた喜びの数を
数えてみてはいかがだろうか?
「幸せの器」
人の心の中には ある器がある
人はそれを満たすことで 『幸せ』というものを感じ取る
個々によって その器の大きさは異なり
その中を満たすものすら異なってくる
だが それは誰もが必ず持っているもの
それは壊れることはないし なくなりもしない
ただ ごく稀に見失うことはあるかもしれない
その器をどうやって満たしていたのか
その器の中身は一体なんだったのか
忘れてしまうこともあるかもしれない
見失ってもいい
忘れてもいい
だが あなたはきっと気づく
それは考えることではなく 感じるものだということを
ふと 目元が緩み 口角が上がる
そのとき
きっと あなたは幸せなのだから
「忘却」
記憶力には自信がある方だと思っていた
だけど
亡くなったあの人たちの声を
もう私は 思い出せない
ある本にあった
『亡くした人は声から忘れていく』
考えた時 とても怖くなった
家族の誰にも話せない
自分が大切だと 好きだと思っていた人たちのことを
何か一つでも忘れてしまうことが怖くて 泣きたくなった
私は 忘れてしまうことが怖い
恩人を 恩師を クラスメイトを 友人を 親しい人たちを
失うことが怖い
忘れることが怖い
嫌った人間ですら 忘れたくない
忘れたい出来事だってあるのに 忘れてしまうことが怖い
そして
私自身を忘れられることが 怖い
私はきっと 身勝手だ
声を忘れた人が教えてくれたことを知識としても 感覚としても体に残っているのに
その人たちの声を 私の脳は覚えていない
耳に刻まれた筈の声が 消えてしまった
忘れたくなかった
覚えてないのに その声が優しかったことを覚えてる
目に見えるもの 見えないもの それぞれ貰ったものばかりがしっかりと残ってる
きっとあの人たちは『それでいい』と 言ってくれるかもしれない
それでも私は 忘れたくなんてなかった
その声すらも ずっと覚えていたかった
「大切な人たち」
名も知らない親戚よりも
こんな身近で笑ってくれる人たちが
大好きで 大切でたまらない
酒の席で仕事上の身分を気にしない人たちが好き
いとこよりも楽しく笑いあえる人たちが好き
手作りした料理を家族みたいに褒めてくれて
美味しく 楽しく食べてくれる人たちが好き
でも
ちゃんと嫌なところも察してくれて
相談にも乗ってくれ人たちが好き
悩みを笑い飛ばしてくれて 人を笑顔にしてくれる人たちが好き
本当にだーい好き
顔をあわせるかどうかもわからないいとこよりも大切で 大好きで
家族のように話せるこの人たちが
何よりも大切
「大切な人たち 続」
いくら近くても理解してくれない身内よりも
こんなにも私を理解してくれる人たちを
私は自然と大切にして 大好きになっていた
年齢なんか気にせずに親友と呼んでくれた人たちが好き
身内よりも何気ない会話で楽しくできる人たちが好き
私が書いた子をまるで本当にそこに居るように認めてくれて
可愛い 大好き そんな言葉を言ってくれる人たちが好き
それから
どんな些細な出来事でも
まるで自分のことみたいに本気になってくれる人たちが好き
悩みをバカにしないで 真剣になって考えて
私に嬉しい涙を流させてくれる人たちが好き
本当に大好き
絶対に顔を会わせなきゃいけない身内よりもずっと近く感じて
何も隠す必要も 飾る必要もないこの人たちが
笑っていることこそが 私の幸せ




