愛
「おしどり夫婦」
あなたが死んだっていうのに
涙なんて一つも零れはしない
何でかしらね?
振り返ればまだ あなたが居て
いつもみたいに 笑っている気がするわ
あなたの部屋に行けば
また 本を開いてうたた寝している気がして
夜になれば
あなたの「ただいま」の声が聴こえるようで
ねぇ あなた
時々 ドラマとかで
「生まれ変わっても 君を愛する」なんて言うけど
私は 絶対嫌よ
生まれ変わったら 私を愛さないで
私はこの人生で 他の誰でもないあなたを愛していたわ
だから
生まれ変わったらちゃんと別の人を愛しなさい
一生に一度だけの
おしどりの愛を貫いて
「私の家族たち」
誰かの代わりなんて 誰にもできはしない
たとえ それが人によって価値が違うものであっても
誰かの 何かの代わりなんて
この世には 存在しない
私にはね
たくさんの兄妹たちが居るんだ
リスにハムスター 犬と猫
人間の兄弟も確かにいるけど
私が泣いていた時
誰よりも傍に居てくれたのは こいつらだった
会うこともなかった兄姉も居たし
弟や妹が私よりも先に死ぬことは悲しかった
家族みんながそうだった
でも 誰一人
「代わりを買いに行こう」
何て言わなかった
私たちは
「新しい家族を迎えに」
と 言っていた
きっと誰一人
新しい子を 前の子の代わりなんて考えなかった
この子は あの子じゃない
でも
あの子を忘れることはない あの子は今も私たちの家族
この子を蔑ろにしても行けない この子も私たちの家族
何年経とうと 何十年経とうと
私は忘れない
私の大好きで 大切な とても小さな命だった兄妹たちを
「一目惚れ」
誰かを好きになることに
ご大層な理由はいらない
一目でわかる
この人が自分にとって良い人か 悪い人か
見た目じゃない
表情じゃない
勘がそう言ってる
感覚で 誰かが教えてくれる
その纏う空気で伝わってくる
『好き』って言葉は単純で その思いも単純さ
理由なんて 必要ないだろ?
良いところも 悪いところも
その『好き』って 言葉と思いに勝るものなんて
そうありはしない
だからさ
その自分の直感と 好きになったその人をもっと信じて
自信を持てばいい
その人のためにだけ生まれた 自分の思いと言葉を
もっと 愛してやればいい
「温もり」
人に等しく降り注ぐ 太陽の光の暖かさよりも
寒い日に
君とつなぐ この手の温もりが
その何倍も温かい
太陽は誰にだって 太陽で在り続ける
でも
僕の恋人は君しかいないし
君以外なんて 想像もできない
だから この一瞬は
僕にとって 何よりも大切で とても幸せなんだ
もしも
君もそう考えてくれているのなら
とても嬉しいな
だから どうか
もう少しだけ このままで




