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柿色のセカイ  作者: 萩乃
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驚嘆

あ、まただ。





いつも群れて話をしている女子軍団。





頭のてっぺんで、お団子をしている女中心に動いている。





隠れて悪さをしては、先生に言いつけて、別の人に罪を擦り付ける。





主に昼休みと放課後に活動をしている。





今は昼休み。教室には私とうぇぼしーとあすの。そして女子軍。





どうやらクラスで浮いているぶりっこ系の女子を狙っているようだ。





周りに人がいる場合は、さりげなく狙いの人の机に座って悪さをする。





っていう1部始終をいつも見ているからなれている。





「ねーねーれんっこ! またやってるよ。」





「うん、まあいつものことだよ。」





「てかよく懲りないよね。見つからないってのも不思議だけど。」





「んー、でもあいつ等、郁人の前ではやんないのよ。」





コソコソ話しながらイチゴオレを吸う。





「男の前では可愛く振舞ってんでしょ。てかこの話つまんない、どうでもいい」





「確かに」





「えー、面白いじゃーん」





あすのが嫌そうな顔でうぇぼしーをにらんでいる。





「あすのも目ぇつけられるぞ。」





そんなあすのにニヤニヤしながら脅すうぇぼしー





「大丈夫だよー、だってあすの強いもーん」





「ははっ、ないない。か弱いか弱い。」





「えーっ!?」





「し―!!!」





大きな声を出したあすのの口をふさぐ。





その時女子軍が話を止めてこちらを見てくる。





ヤバッ めちゃにらんでる!





全員で私たち3人を上から下まで見下ろす。








バンッ








教室のドアが横に思い切り開く。





「しっばたぁ~!!」





「げっ!!」





そこには郁人がいた。





「ちょっとこの前もその呼び方してきたよね。アクセントつけないでくれる。」





「え、」





きょとんとした顔で恋を見る。





懲りたか?





「やだ」





「おいっ」





「ねーねーそのコントみたいなのどうにかなんないのー?いっつもやってんじゃん」





うぇぼしーがオレジューを銜えて喋る。





どーにかなるなら、すでに直してます!!





ふてくされた表情で何も言わずうぇぼしーの目にテレパシーを贈る。





「あ、新山くんっ、どうしたの?みんなと遊んでこないの?」





すると女子軍団のリーダーがニコニコして郁人に話しかける。





「もう遊んだ。ただ柴田に会いにきただけー」





「・・・・・そっか!」





リーダーが表情を曇らせる。





「なっ、柴田も俺に会いたかったよなー。ここにいる時俺の事考えてたよなー」














完全無視。











相手にしたら調子にのるでしょ?





これぐらい冷めてたらさすがに相手も引くでしょ?





「なんだよ返事しろやー! な、柴田ー?」





は? 引けや!





普通引くだろうが!





ま、いいや。





「あたし、ちょっとトイレ行く! みんなも着いてきて!」





「おっけー」





女子軍のリーダーに従ってゾロゾロと女子が移動を始める。





「はぁ、ビクったー、あんたよくも女子軍の前であんなこと言ったなー!」





恋がイチゴオレのストローを噛みながら叫んだ。





「いいじゃんまあまあ」





「・・・・いいけどさー」














それから2日後事件が起きた。





私は何を誤ったんだろうか。





5月の風は私の驚嘆を隠すことが出来ない。



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