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柿色のセカイ  作者: 萩乃
37/45

柿色だ

モヤモヤする・・・・・・・





本気で好きになってしまったのか・・・!?





私が、





郁人を、





好きになってしまったのか・・・!?





授業をほったらかして頭の中はモヤモヤ。





「柴田ー?」





「え!?」





「なにしてんの」





隣から郁人が話しかけてくる。





「いやもう何にもしてないよ!!」





「じゃなくて、学級委員呼ばれてる」





「あ・・・」





顔を両手で覆って振り向く。





「・・・なにしてんだ、ほんと。行くぞー」





「あ、・・・うん」





手を引かれるように着いて行く。





「先生、何ですかー?」





郁人が先生の後姿を見ながら頭をかく。





「おぉ、夏休み前の書類を教室まで運んでもらおうと思ってな。」





「あ、そうなんすか。んじゃすぐですね」





「おう、結構あるから大変だけどすぐ終わるさ」





「ほーい」





「じゃ、なくて!」





先生がいきなり立ち止まった。





「お前はいつになったら髪の色を戻すんだ!」





振り返って自分の頭をなぜか指をさす。





「えー、こっちほがカッコいいじゃん」





「中身は優等生なのに外見は校則破りだな。こうやって荷物も運ぶのに・・・」





確かに郁人の髪は茶色い、





けど、





すっごい優等生。





じゃないかな?(笑)





私の頭の中では、





髪を染める=性格が悪い





みたいに、勝手な想像があった。





でも、





郁人は楽しくて優しい。





そんな郁人に恋をした。





好きにならないわけがないでしょ?





想定外





想定内





こいつと出会うまでは想定外。





こいつと出会って、最近までは想定内。





私はこの恋を、





ゆっくりと育てていけるのかな?





モヤモヤの心。





今は柿色だ。


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