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柿色のセカイ  作者: 萩乃
36/45

好き

★・・・


しおりなど置いといてちょくちょく読んでやってくださいねー\(^o^)/

「よ」





「え」





家からでて50cm。





携帯を開いてから正面を見ると、





郁人がいた。





「な、な、な・・・・・」





「迎えに来た」





「え・・・!?いや・・・、確かに近所だけど、頼んでないし・・・」





「心配だったから来た」





「えっ?」





「またなんかあったらー、っていう考え」





「・・・」





「行くぞっ」





「学校へ一緒に登校するの?」





「あたりまえだろ」





「・・・・」





なななななななななな~~!?





一緒に登校だと!?





こいつはまた何を考えているんだ!?





そんな  そんな





突然顔が赤くなる。





「どうした?」





「女子からの追い風は私にくるんだぞ!?」





「そういう問題かよっ!」





「うん」





私はというと





わりとダメージをうけていなかった。





エレベーターに閉じ込められた当初は、





怖くてなんとも言えなかったけど、





今は元気なほうだ。





郁人がここへ来たのは初めてではない。





つい最近。





私は事件があってから学校を2日ほど休んだ。





そしたら人が来るわ来るわ・・・。





夕方とかに大勢連れて、





男も女も関係なく、





1人の女子高生の部屋に集まった。





迷惑な話だ。





「おーい、何黙ってんだよ」





「・・・黙ってたら悪いか?」





「うん、なんとなく」





「んじゃ黙る」





「おいっ」





「そういやさ、もうすぐ夏休みだから早く課題終わらせないとじゃん。休んでたからハンデだよ。郁人やった?」





「あ!やってない!」





「あー、追い越してやるっ。私のほうが遥かにすること早いと思うし!」





「それはどうかな、男の力なめんなよ」





「その言葉、そっくりそのまま返してやる!」





郁人がいきなり立ち止まる。





「どうした?」





「お前・・・」





「ん?」





郁人の顔を笑顔で覗き込む。





「男だったのか・・・?」





「・・・・・」





アホか・・・





「あーー!!!」





学校の校門前で、聞き覚えのある声がした。





「れんっこだぁ・・・・!!」





そこにはあすのがいた。





「あすの!」





「久しぶり!」





駆け寄ってきたあすのとハイタッチ。





たったの2日会わなかっただけなのに。





なんだか嬉しい。





「うぇぼしー、おひさ」





「おひさ」





一緒に駆け寄ってきたうぇぼしーともハイタッチ。





嬉しいな。





「・・・なんか視線が痛い。」





「あー、噂あるんだよ」





「どんな?」





「長くなるけどいい?」





「うん」





「事件の次の日からなんだけどー・・・」














「ん?どうした?」





教室の中がやけに騒がしい。





「あ、上星さん・・・」





「なに?」





「昨日誘拐されたんだってね・・・柴田さん・・・」





「・・・うん」





「それでね、あくまで噂なんだけど」





「うん」





「柴田さんをいち早く見つけた郁人くんが、柴田さんをギューってやってたらしい」





「で?」





「・・・そこまでしか聞いてないの、監視カメラかなんかに映ってたらしくて」





「そんだけか・・・」





「え?」





「ううん」

















「新山郁人が、柴田恋を、抱きしめたらしい事件」





「えーーー!?」「えー」





2人で顔を見合わせる。





「まぁ・・・・ね?」





「・・・・・・・・・・・おう・・・・」





「なんだよ」





うぇぼしーの強い眼差し。





この噂、





間違っていると言えば、





大きな嘘になる。











「あ、新山くんだ、柴田さんもいる」





後でコソコソ話す声。





「一緒に登校してきたんだー」





「仲良いよねー」





「まさか付き合ってんの?」





「あっそれありえるー」





なんでこうなったんだか。





郁人のお腹に体ごと体当たりする。





「うげっ!!な、なんだよ!」





青ざめてるのに、どこか赤にで染まる郁人の顔。





と、私も赤い顔で郁人を下から見つめる。





「な、なんだよ・・・・・・」





周りに人がいるのに、私たちの沈黙は続いた。





いつから





いつから





いつから





いつからこんなに





こいつのこと好きだったんだよ!!



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