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柿色のセカイ  作者: 萩乃
32/45

「れん」と「こい」

「恋ってさぁ」





「ん?」




「ぶっちゃけ新山どうなの」




「え」





うぇぼしーの一撃で、イチゴオレのストローを落とす。





「なにそれ」





「恋愛対象?友達以上?好き?この3つから答えろ」





「うんそれ選択肢ある意味1つだよね」





「なんでもいい。答えろ」





「うーん、まぁ言えば、「好き」かな。友達として」





「ふん」





出していた三本指をポケットにしまう。「そうきたか。」と言って。





「そう言ってるうぇぼしーはどうなのよ」





「え、私あいつ苦手。この前さぁ、楽しみにしてた最後のポンカンアメを食いやがった」





「うぇぼしー・・・ ポンカンて・・・」





購買のパンの袋を乱暴に開けている。





「あすのは?」





「あすの?うーん、私は面白いから好き~」





「面白い・・・か・・・。」





「あのー」





ドキッ





後ろから声がする。





郁人だ。





「本人の横でその話するー?普通」





「ゲッ!」





「うわっ!」





い、い、いや―――!!





ほほほ本人に聞かれた!?





「面白いから好きとか普通すぎー」





「あれ?そこだけ聞いてたの?」





あすのが口に指をあてて問う。





「え、他に何か言ってたの!?今来たんだけど・・・」





「言ってた、でも言わん」





うぇぼしーが残ったパンを一口で食べる。





恋は安心した表情をする。





よかった、友達だって聞かれなかったんだ・・・。





あれ?





よかった?





なんで友達だって思われたくなかったの?





友達っていいことじゃん。





私、どうして今、ほっとしてるの?





友達じゃダメなの?





恋は一人で悩みこむ。





無表情の顔をするけど、





頭ん中の自分はアタフタ。





好き





その言葉が頭を駆け巡る。





友達 思い人





恋の心は、ヒートアップ中。



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