予感
「郁人・・・・」
「ぁあ?」
「昨日の夜さ、部屋へ戻る時に近くにおったか?」
昼食中に郁人に迫った。
昨日の夜、誰かが見ていると落ち着きなくてしかたがなかった。
きっとそれは郁人だと思って。
「しらねーよ」
「え?」
え、違うの?
「俺は一番最後まで夕食の片付けしてましたー。」
「あ、そうなんだ。ならいいや。」
ほーほー安心。
「おいコラ、いいやじゃねーよ、俺が昨日どれだけ苦労して皿を洗ったか分かっているか」
「うん」
「分かってねーだろっ!」
まぁ昨日何も片付けずに戻ったのは悪かったか。
「いや、ごめん。本当。私も混ざって片付ければ良かった」
「マジで思ってんのー?」
「マジで」
しつこいなー
「マージーかー!?」
「そこ、食事中ですよ。」
由香さんに怒られた・・・・
「郁人のせいで怒られたジャン!」
「しらねーよっ!」
「黙ってくれる」
「・・・・・はい」
ヒー、すいません。ってか郁人と一緒に返事しちゃったじゃんか。
「ねーねー、何気に柴田さんと新山くんって仲良いよね。」
「あ、それ分かるかもー」
「ぶっちゃけ羨ましいわ。」
「あの皆の王子様だよ!?いいなー」
後ろでコソコソ話す声が聞こえる。
そんなにいいのか?
私には分からん。
「柴田」
「え?」
郁人だ。
「今日はレクリエーションで、キモ試しあるとさ。」
「・・・・え、あ、えー!そうなんだ!楽しみぃ~!」
うそだろぉ!?嫌だっぁぁぁああ
内心嫌なんだけど。
はぁ
今夜はどうなるんだ?
何か皆には分からないだろうけど、
嫌なことが起こりそうな予感。