プロローグ
※大雪が此方で完結させた【大根と王妃(帰郷編)】もとい【大根と王妃本編②】の改稿版になります。
また、こちらが【大根と王妃(始まり編)】もとい【大根と王妃本編①】の正式な続きとなります。
【始まりの世界】と謳われし神々の世界たる天界で勃発した暗黒大戦。
多くの世界を崩壊に導き多くの命を屠ったその悪夢は、唯一残った天界にも多くの余波を残し、余りにも多くのものを破壊した。
それは文化、文明、風習、常識、観念、慣習、法、制度など実に多岐に渡っていた。
そうして全てが破壊された中で、元から天界在住、また他の世界から引き上げてきた神々は、新しい天帝と十二王家のもと、再生された新たな世界の維持と発展の為に尽力した。
今度こそ、誰もが願う平和で穏やかな世界を得るために。
そうして再創造された世界が、新しい天帝と十二王家によって統治された【天界十三世界】。
そこで進む開発、発見される技術。
あらゆる世界の文化や科学技術は積極的に取り入れられ、幾つもの文化や風習を持つ国や都市国家が同時に出現する事となった。
加えて、神力の使用制限から、数多の世界の科学技術を組み合わせた第三の技術も多く開発された。
中でも、宝珠の欠片を使用した第三の科学技術の発達から鉱山業は特に著しい発展を見せる事となる。
しかし、そうして積極的に行われる発掘や開発がもたらすのは良い面だけではなく、同時に悪い面ももたらしていく。
ある国で、一つの宝珠が見付かった。
十二王家が一つ――炎水家が統治する炎水界の中でも一、二を争う大国で。
それは、その所在が知れ渡ったならば、更なる発展をその国にもたらしただろう。
しかし、実際にはその宝珠が表沙汰になる事は決してなかった。
同時に、宝珠の発見された鉱山ごとその存在は抹消されたのである。
もちろん、そこで働いていた者達も。
果たしてそれは本当に宝珠だったのか?
その疑問さえあがる事はない。
全てが、人知れず闇に葬られたのだから。




