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恋についての全てを私は知りたい。 〜癖強JKが超能力で男子の心を読み恋を知る〜  作者: 向夏夜なくの
一部 三章 恋が人に与える影響について

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第43話 運命の行方(3)

次の日、私は匿名通報の犯人探しを始めた。


方法は明確で、全先生と全生徒の心を読み、匿名通報した犯人を見つけるだけ。問題はとにかく人数が多いということ。


生徒だけでざっくりと四百人、先生も含めると五百人いかないくらい。


――始める前から頭がおかしくなりそう。


一週間で犯人を見つけて、通報が間違いだったと認めさせるには、とにかく時間が無い。私の頑張りでどうにかなることは最短時間で終わらせる。


早速一年一組から、教室ローラー作戦を進めよう。










「やっと終わった……」


結果的に、全員の心を読むのに丸三日もかかってしまった。土日を挟むので、来週の説明までに使える時間はもう後一日と少ししか無い。


この三日は放課を一分も無駄にしていないし、お昼のお弁当も食べれなかった。部活の時間には走り回った。理論上の最速値だと思う。


先生や生徒の名簿が手に入らないから、知っている人の心を読んで、情報を繋げて、名簿を作る。それが一番大変だった……。


全員の心を読むことは出来たのだけれど、達成感は無い。何故なら、《《一人として通報した人は居なかった》》のだ。


どうして見つからないのか、意味が分からない。


最近、何にも上手くいっていないかも。悲しくて泣けてくる。出来ない自分が悔しくて仕方ない。


――もう良い。今日は帰る。


部活真っ盛りの変な時間に、一人でとぼとぼ帰り道を歩く。観測分体を使いすぎて頭も痛いし、ふかふかのお布団に挟まれたい。ペンギンのぬいぐるみ、ペン太君に顔をうずめて吸いたい。


「……何か見落としているのかな」


理由もなく通報なんて、するはずが無い。茶話部が潰れるか、私を停学にすることで得をする人が居るに違いがない。何かしらの動機があるはずだ。


――そう考えると、やはり太陽君が怪しい……


私の知っている中では、太陽君だけが得をするように思える。茶話部を無くすか、私を退学にさせてしまえば、私はUOONの学校に行くしか無くて、結果的に太陽君と一緒に居られるでしょ?


太陽君にとっては、私がこの学校に残ることのメリットは無い。


太陽君が直接的に通報していないにしても、何かしらの手がかりを知っているには違いない。次に会った時、根掘り葉掘り聞いてみるか……。


一縷いちるの手がかりを見つけたけれど、私の心は余計にもやがかかった。







次の平日。茶話部は活動停止中のためお休みで、太陽君と二人で話し合いをする為にこっそり部室に集まった。


太陽君には、私が調査をした結果を報告すると伝えてある。他の茶話部員は呼んでいない。


「調査ご苦労様。僕も手伝いたかったけれど、心は読めないからね」

「そうだね。早速本題なのだけど、いい?」

「もちろんさ」

「全生徒と全先生の心を読んで、匿名通報した人を探したけれど、この学校には居なかった」

「えっ?」


太陽君、その驚きは本当なのだよね?

何か隠してたりしないのだよね?


『匿名通報について本当に知らない?』

『知らないよ。少し思うところはあるけど』


『思うところって何?』

『UOONからの任務(*十五話参照)は、結姫か二城さんに告白をすることだった。告白したその先は任務内容には含まれていない。それなのに、任務の期間が一年というのがずっと引っかかっているんだ』


『つまり、どういうこと?』

『UOONが結姫達二人を学校に連れて来ることを目的として、僕に任務をさせているのだとしたら。UOONが教育委員会に圧力をかけている可能性がある』


――??


UOONについて知っている前提知識が違うから、太陽君の思考に私の理解が追いついていない。そもそも任務って何だろう。会話をした方が早そうだ。


「太陽に質問。仮定の話として、UOONが私達を絶対に転校させたくて、教育委員会に圧力をかけて茶話部を潰そうとしている可能性はある?」

「凄いね。僕も全く同じことを考えていたよ。可能性は十二分にある。UOONは、言ってしまえば超能力を使える大人の集まりだから、お金や権力も自然と集まってくる。もし、本当にそうなのであれば、結姫が何をしようが茶話部は無くなってしまうだろうね。とても残念だけど」


そんなのって……。

そんなのって、無いよ……。


「勘違いしないで欲しいのは、UOONってみんな良い人ばかりってことさ。仮に手段を選ばずに強行策をしているのだとしても、本意では無いはず。結姫に絶対に転校して欲しい理由があるのだと思う」

「その理由って一体なんなの?」

「それは、知らないけど……」


「太陽のお義父さんに言ってさ。何とかしてもらうことは出来ないの?」

「言うことは出来るけど、交渉は無駄だと思う。大人達が考えて決めたことだと思うから……」

「なら、UOONでそう言う計画になっているか聞くことは出来るよね」

「それはそうだね、義父さんに聞いてみるよ」


匿名通報があったと聞いた時は運命かと思ったけれど、運命なんかじゃない。ただ、運命を強制されていただけだ。


直感がUOONが黒幕だと言っている。そう考えると、辻褄もぴったし合う。


――抗いたい。


ああもう!凄くムカついて来た。


私から茶話部を取り上げようとするなんて、許せない!!!


「考えごとがあるから今日は帰る」

「僕にも考えさせてよ」

「別にいらない。早くお義父さんに連絡して、この件の黒幕を聞いて。香取さんを転校出来るようにもして。じゃあね」

「待ってよ!」

うるさい!!!」


太陽君は、見たこと無いくらいに青ざめて怯えた顔になる。


ごめん、今、凄くイライラしてるから。一人にして。放っておいて。


「校長室への報告は私一人で行く、来なくて良いから。というか来ないで」

「結姫さん、ごめんなさい。謝るから」

「太陽君は悪くない。私の性格が悪いだけだから。今日はもう誰も見たくない」


そう言い残して、私は一人で帰った。


太陽君は追いかけてこなかったけれど、今はその方が良い。どこまでも強く当たってしまいそうだから。


このまま茶話部を潰されるなんて嫌だ。絶対に思い通りになんてならない。


――必ず一矢いっしむくいてやる!


明日は、もう校長先生への報告の日だ。今夜中に何か策を考えないと、茶話部は本当に終わってしまう。

太陽君と険悪な雰囲気になってしまいました、、、。


UOONは結姫ちゃんが思っていたよりもヤバい組織なのかもしれませんね。太陽君的には良い人ばかりらしいですが、、


「ラブコメどこ行った」と思っている皆様に朗報です。次回ラブコメ要素あります!!

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