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恋についての全てを私は知りたい。 〜癖強JKが超能力で男子の心を読み恋を知る〜  作者: 向夏夜なくの
一部 三章 恋が人に与える影響について

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第41話 運命の行方

UOONから送られて来た手紙と知って、急に不安になってきた。一体、何用だろう。学校で観測分体を使いすぎたことを警告する通知か何かかな。


確かに、香取さんは少し人間として壊れてしまったかもしれないけれど、あれは太陽君が封印の観測分体を作ったことが原因であって、実行犯は太陽君だよね。指示役である私の方が罪は重いのだろうか。


香取さんに許可を取って記憶を封印したと言えど、今思えば許可を取った証拠が何も無いのかも。出るところに出られたらマズい……?


マインドコントロールか、人権侵害か、人の好意を忘れさせるのって何罪なのか。弁護士費用も、全財産の10万円では足りないよね。


お母さんに「弁護士代を出して」って言ったら出してくれるのかな。


――いや、違う。そんな訳が無い。


そもそも香取さんに関してのことなら連絡が早すぎる。全くの見当違いで、「観測分体を上手く使えて偉い!」って褒められるかもしれないし。ああ、多分そっち系だ。そうに違いない。


万が一に怒られる系の内容だった場合、捕まるのを待つよりは自首をした方がいい。その時は太陽君と一緒に出頭しよう。大丈夫、まだ少年法で守られる年だ。


最悪前科が出来ても、太陽君となら正社員になれなくても稼ぎ口はある。その時は占い師か、メンタリストにでもなれば良い。


うだうだ考えていても仕方が無いので、恐る恐る手紙を開く。


――ん?


中に入っていたのは合格通知書だ。怒られるのではなくて、まずは良かった。


どうやら私はUOONが創立する学校に合格していたらしい。確実に願書は出していないので、何かの間違いだろうか。


「こういうのは、太陽君に聞けば分かるよね」


明日聞いてみることにして、机の引き出しに合格通知書を片付けた。







──翌日、学校、お昼休み


隣のクラスの太陽君に話を聞きに来た。最近は、自クラスでない教室も慣れてきたと感じる。


「太陽、UOONから合格通知が来てたのだけど」

「僕も来たよ。思ったより早かったね」

「私、願書なんて出してない」

「そうだよね。聞いたところによると、生徒を集めるために条件を満たした人を合格扱いにしているらしい。二城さんにも通知が届いているはずだよ」


入試もせずに、勝手に合格を出すって大丈夫なのかな。


具体的にいつからUOONの学校が始まるかも分からないし、そもそも私は行きたいと言ったことは無い。茶話部の部長だから、直近で転校するつもりもない。


「その学校はいつから始まるのだっけ?」

「この四月からって義父さんに聞いたよ。つまり二ヶ月先かな。どちらにせよ、その時までには茶話部を畳まないといけないね」


――二ヶ月先!?連絡が直前過ぎない?


せめて半年は先かと思っていた。転校するってことは茶話部を終わらせないといけない。それは嫌だ。折角友達になれた秋見先輩とも、まだお別れしたくない。


「太陽君はそっちの学校に行っちゃうんだよね」

「もちろんだよ。結姫も来るよね?」

「私、行くって一回も言ってない……」

「……」

「太陽君とは一緒に居たいよ。私、茶話部の部長で、だから……」


UOONの学校が出来るというのは知っていたけれど、それがこんなに急な話で、茶話部を終わらせないといけないなんて想定していなかった。転校するのだから当然なのだけれど、本当にあまりにも急すぎる。


それに、最近観測分体を手に入れた香取さんはどうなるのだろう?


「香取さんにも合格通知は届いてるの?」

「香取さんには届いていないと思うよ。観測分体を獲得したのが昨日の今日というのもあるけど、彼女の観測分体は弱いから合格の基準に届いて無いだろうね。もっと使いこなせるようにならないと」


観測分体を持っている皆が入学できればいいのに。香取さんが入学できたら、舛谷先輩とも距離をおけるし精神衛生的にも良さそうに思える。


「少なくとも香取さんは転校した方が良いと思うけれど」

「確かにそうだね。舛谷先輩の件もあるから義父さんに相談してみるよ。どうであれ、最低でも三星級は必要と思う。三星級というのは、観測分体で自分以外に影響を与えられるというのが一つの基準になる。最低限、自分以外の記憶を封印出来ないといけないね」

「訓練してもらって三星級にしようよ」

「そう言うと思った。もちろん、やるだけやってみようか」


私が転校するかは一旦置いておいて、先輩達が平穏な学生生活を送るためには香取さんの特訓は必要だ。記憶の封印を何度も繰り返して、使いこなせるようになって貰わないといけない。


特訓の方法はどうしよう。一番簡単なのは、香取さんの隣に舛谷先輩を座らせておくこと。勝手に好きになって勝手に忘れるから、観測分体を使う永久機関が完成する。問題は香取さんが耐えられるかどうか……。


不安は残るけれど、香取さんは一旦その方針にして。それよりも私の進路と茶話部についてを考えなければならない。


「香取さんの方は案があるから任せて。茶話部と私の進路は少し考えさせて欲しい。ごめんね」


太陽君は今にも泣いてしまいそうなヒドく悲しい表情で見つめてくる。私もその顔をしたいよ。誰に向けて良いかは分からないけれど。


太陽君と無言で見つめ合っていると、茶話部の顧問の先生が教室に入ってくる。凄く久しぶりに見た。


「こんなとこに居たのか、探したぞ」

「なんですか急に」

「呼び出しだ。今日の授業後、校長室まで来なさい」

「どういう風の吹き回しですか。もしかして先生、裏切りですか?」

「これだけは言っておくが、俺は何も言ってないからな」


私はこの先生を全然信用していないので、心を覗いて確かめる。


『フォークペロペロで脅迫した件、チクりましたか?』(*三十話参照)

『言ってないから!マジで!』


嘘は言ってないみたい。今回は信用してあげます。


「分かりました、授業後ですね」


それを聞くと、先生は足早に教室を出ていった。どうやら私とあまり関わりたくないみたい。こんなに優等生で良い子なのに。


「太陽君も一緒に行ってくれる?」

「もちろん行くよ。校長先生は優しいから安心して良いと思うよ」


たまに校長先生とお茶会しているだけあって、言葉に重みがある。


そうして、授業後に校長室へ行く約束をした。

前半の千文字は手紙を開けただけ、、、

ですが、後半は一転急展開です。


太陽君は家庭環境的にUOONの学校に行きますが、結姫ちゃんは行きたくないようです。


それに校長先生からの呼び出し。

何かが起こる予感です。

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