第94話 シーマンシップ
「スマートで、目先が利いて几帳面、負けじ魂これぞ船乗り。」
海上自衛隊にはこうした大日本帝国海軍以来の伝統であるシーマンシップと言うものがある。船乗り(水兵)がどういう事を目指していけば良いのかと言う事を、短く端的に表していると言っても過言では無い。何故この様なものが必要なのか?答えは簡単である。目の前に分かりやすい目標があるからこそ、人間はそれに向かって行動しようとするからである。何の目標も無しに突き進むよりは、具体的では無かったとしても、目標にするべきものがあるならば、何も無いのと比べて、人の成長のスピードは全然違ってくる。こんな船乗りを目指せと言うものがある事によって、より理想の水兵とは何ぞやと言う疑問に応える為の答えを用意して上げているのである。シーマンシップは何の意味も無く存在している訳では無く、水兵を長年養成して来た海軍だからこそ、こうした標語を作る事が出来たのかも分からない。この伝統はこれからも海上自衛隊の中で受け継がれて行く事になるだろう。




