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第78話 バトルフラッグ
大日本帝国海軍から海上自衛隊に変わっても、バトルフラッグは変わらなかった。JAPAN-NAVYのバトルフラッグと言えば旭日旗の事である。旭日旗を掲げた艦船は日本の軍艦(護衛艦)である事の証であり、海上自衛官にとっては米国の星条旗に近いものである。バトルフラッグと国旗が違う事には諸説あるが、日章旗程の認知度は旭日旗にはない。赤いラインと余白で表される、日本海軍創設時から受け継がれる旗であり、恐らく日本国が続く限りは、日章旗と旭日旗は使われ続けるだろう。バトルフラッグは一般国民には馴染みの薄いものかも知れないが、海軍軍人や海上自衛官にとっては、日章旗と同等かそれ以上に重要なものである。毎日定時に上げて下げる日章旗とは違い、日本海軍(海上自衛隊)の象徴である旭日旗は、隊旗とも言える。この旭日旗は世界各国に日本の海上自衛隊(海軍)である事を表すものであり、この旭日旗の下では日本の主権が及ぶ事を意味するものである。




