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第64話 RAS
RASとはreplenishment-at-seaの略で、直訳すると洋上補給の事である。洋上補給が可能なのは、補給艦であるが、その歴史は以外に古く帝国海軍の時代から存在していたと言われており、長期洋上作戦や海外派遣には欠かせないものである。補給艦は主任務が補給である為に、武装は必要最低限の物となっている。その為、護衛の為に哨戒ヘリを飛ばす事もある。補給中は完全無防備になる為、ヘリによる哨戒が欠かせない。簡単に補給すると言っても、補給艦より大きな艦船を補給する事もあり、艦船のサイズに関わらず補給には困難が伴う。同じ国の艦船ならまだしも、海外派遣された際には他国海軍の艦艇に補給するのは尚更難しい。日本の海上自衛隊は補給に関しては間違いなく世界一の技術を持っている。並走状態でのRASは、職人芸の艦船操作テクニックと乗組員のサポートが無ければ上手くいかない。補給をおろそかにしては戦争には勝てないだろう。
