第38話 航空集団
海上自衛隊が持つ戦力は艦船や潜水艦だけでは無い。艦載ヘリコプターや各種作戦に必要な航空戦力は全て、航空集団の下にある。第1、2、4、5、21、22、31と7つの航空群があり、第1航空集団は鹿屋、第2航空集団は八戸、第4航空集団は厚木、第5航空集団は那覇、第21航空集団は館山、第22航空集団は大村、第31航空集団は岩国である。哨戒機P-3CやP-1は認知度の高い機体であるが、これらの哨戒機の80%は鹿屋、八戸、厚木、那覇の各航空集団のそれぞれの基地に集中配備されており、これら航空集団の戦力のほとんどは、情報収集や掃海、輸送、救難と言った艦船を補助する為のものである事が分かる。司令部は、第4航空集団のある厚木基地に置かれている。航空自衛隊の保有する様なずば抜けたドッグファイトに特化した様な戦闘機は配備されていない。必要が無いと言えばそれまでなのだが、海上自衛隊の主眼はあくまでも日本の領海内の防衛であり、言ってみれば領空防衛は畑違いと言える。海上自衛隊にも航空機は有り、それなりの航空戦力があると言う事は知っておくべきである。




