第34話 補給艦
ミサイルを迎撃したり、ミサイルで攻撃したりするだけが自衛艦ではない。燃料を洋上で補給する為の艦船も必要である。その任務を任されるのが、補給艦である。長期洋上作戦や、海外派遣の際には欠かす事の出来ない艦で、海上自衛隊の海外派遣艦としてはお馴染みになっている。この補給艦、実はその歴史は古く、大日本帝国海軍の時代から補給艦は存在していたと言う。ただ、弱点もある。補給艦と補給を受ける艦船は火力が使えない為、ほとんど無防備になる。その為哨戒へりや哨戒機を使いその周辺を哨戒する訳である。幸いにして日本国は、この補給のノウハウをこなす力も世界トップレベルにあると言う。こうした艦の活躍により、戦いをスムーズにしてきた歴史がある。確かにやっている事自体は地味で華やかな物でもないが、総合力で考えた場合、補給艦の存在無くしてミッションを完遂出来るかと言えば必ずしもそうとは言えないだろう。的が大きく敵から狙われやすい補給艦ではあるが、そこを防衛するのも海上自衛隊の仕事の内である。




