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第25話 対中対北最前線
海上自衛隊には主となる港を有する基地が5つある。北から大湊(青森)・横須賀(神奈川)・舞鶴(京都)・呉(広島)・佐世保(長崎)の5港である。早瀬が所属するのは、一番最南にある佐世保地方隊である。その為、必然的に対中対北の最前線になる所に配属されている訳である。とは言え、北朝鮮はミサイルと特殊部隊さえ気を付けておけば恐れるに足らない存在である。その為、佐世保地方隊に所属する人間が気にしなくてはならないのは、どちらかと言えば中国海軍である。佐世保基地には米国海軍の基地もあり、そう簡単にやられる事は無いと思う。それでも中国海軍の活動は、日本人にとって気持ちの良いものではないし、監視警戒は必要である。もしも有事となれば、早瀬の様な教育課程にある人間や幹部候補生や、陸上自衛隊工科学校生もかり出される可能性はある。そう言う緊張感を持って訓練する必要があった。それでも、佐世保行きを希望する勇敢な人物は少なからずいたのである。




