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第23話 船の種類
海上自衛隊の艦艇は150隻以上にも及ぶが、大きく分けると12種類に分類する事が出来る。護衛艦、潜水艦、掃海艦、掃海艇、掃海管制艇、掃海母艦、練習潜水艦、訓練支援艦、音響測定艦、砕氷艦、試験艦、と言った具合である。ヘリ搭載護衛艦(ヘリ空母)の様な大型の船から機雷除去の為の小さな掃海艇まで、様々な用途の艦船が海上自衛隊には存在している。もちろん、訓練や練習艦であっても、有事の際には戦力として使う事はある。聞き慣れない種類の艦種もあっただろうが、世界第6位の排他的経済水域を持つ島国日本にあっては、これでも充分な戦力とは言い難い。早瀬の様な新人がそんな事を変えられるはずもないのだが、艦種の見分けがつくくらいの知識は必要であり、彼女も少しは勉強した様である。まぁ、それが仕事ではあるのだが。それに護衛艦と一くくりに言っても、ミサイル高速艇やイージス艦、諸外国海軍の駆逐艦に相当する護衛艦等、種類は多種多様である。




