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第12話 旭日旗
日本の海上自衛隊の護衛艦には、旭日旗と言う旗が必ずある。この旭日旗は米国で言えば星条旗。ナチスドイツならハーケンクロイツと言った国敷別のシンボルの様な物であり、国旗とは違う。分かりやすく言えばバトルフラッグである。早瀬もこの旗を見た事があった。と言うよりも毎日旭日旗は日章旗と共に護衛艦では掲げている為、見ない日はない。旭日旗の掲げてある船は、国際法上軍艦と言う扱いになる。この旗は只の旗ではない事はお分かり頂けたであろう。海上自衛官にとっても旭日旗は日章旗と同じくらい重みのある旗であり、日本の海を守る者の証とも言える。毎日定時に上げて下げると言うだけではなく、この広い海の中で旭日旗の掲げてある護衛艦の中は日本国の領土でもある。そう、バトルフラッグは只単に軍艦と識別するだけではなく様々な意味があるのである。大日本帝国海軍の時代からの伝統はこう言う所にも残っているのである。海上自衛隊では潜水艦も浮上時海上航行時には旭日旗を掲げている。




