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第1話 狭き門
自衛官と言うと、最近の天災での活躍もあり、人気のある職業として認知され始めた。しかし、一昔前は税金泥棒だ何だと酷い扱いを受けていた。全く人間と言う生き物は身勝手である。自衛官になるには入隊試験をパスする必要がある。男女共にだ。その中でも女性には狭き門となっている。特別男性隊員と試験内容に差が有る訳では無いのだが、定員数に違いが有り合格率にも差が有る。だから合格率が万馬券並のオッズになってしまうのである。この様な狭き門を潜り抜け防衛大学校や防衛医科大学校に入るのはある意味入神の領域にあると言える。何故現状の自衛隊に女性が必要なのかは諸説あるが、諸外国もそうしている(女性の隊員の登用)からと言われるのは、何とも戦後に出来た組織だなと思わせられる。この物語の主人公である早瀬百奈は一般高等学校を卒業し倍率40倍の高倍率を潜り抜け見事憧れの自衛官になった。筆記試験と身体検査を受け特別職国家公務員に晴れて任用されたのである。