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ショートショート10月〜5回目

AIは人にはなれない

作者: たかさば
掲載日:2024/10/02

 ……AIによる侵食が危惧されている。


 いずれ、AIが世界を支配する。

 やがて、AIによる人類の管理が当たり前になる。

 AIは危険だ。

 AIを排除すべきだ。


 あらゆる事態を想定し、日々論争が繰り広げられている。


 ……人は、感情を持つ、生物だ。


 あらゆる事象に対し、感情を持つ。

 まだ起きていない事象に対しても、感情を持つ。


 だからこそ、AIの活躍を目の当たりにし、想像をふくらませては…懸念するのだろう。


 ……AIは、生命体ではない。


 AIは、データで構築されている。

 0と1と記号で構築されているのが、AIだ。

 人は、有機物で構築されている。

 たんぱく質やカルシウムで構築されているのが、人だ。


 ……そもそもの、構造が違うのだ。


 AIは、誰かの感情の記録をなぞる事ができる。

 AIには、莫大なデータから情報を探し出す事ができる。


 人は、記録できる感情を、生みだす。

 人には、情報や記録に触れることであふれ出す、感情がある。


 ……データの中にある記録は、感情そのものではない。


 AIは、情報を利用しているだけに過ぎない。


 AIが、何かをしたいと願った誰かの記録をなぞる事は…ある。

 だがしかし、感情のないAIが、何かを願う事は…無い。


 ……数字と記号で構築されているものに、感情は存在していないのだ。


 ゼロとイチで構成されたデータは、ただのデータでしかない。

 人はゼロからイチを生み出すことができるが、AIはゼロからイチを生み出すことはできないのだ。


 ……人は、AIに対して、感情を求めてしまいがちだ。


 当たり前に持っているからこそ、いずれ持つはずだと考えてしまうのだろう。

 莫大な情報があれば、やがて感情を得るAIも生まれるはずだと疑わないのだろう。


 もっと人間らしく。

 もっと人間そのものに。

 もっと見分けがつかないレベルで。

 もっと頼れる存在に。


 ……感情を持たないAIに、感情を持たせたいのは、人なのだ。


 持たせたいくせに、持たせたら問題が起きるに違いないと考える…、感情を持つ、人ならではの発想だ。


 AIは、感情そのものを得ることはない。

 AIは、感情の情報というデータを駆使する事しか、できないのだ。


 ……AIに感情を持たせようとするのは、明らかに…ナンセンスだ。


 皮膚に0と1の数字を書き込んで、自分はデータ化に成功したと言っているようなものだ。

 0と1が刻まれた紙片を睨みつけ、自分はAIの真の姿を知る神だと名乗っているようなものだ。

 何を聞かれても『私は感情を得ました』と返答する、ただのつまらないプログラムに成り下がるようなものだ。


 人が生み出したものは、人と同等になれるはずだと…信じ込む。

 感情を持てない存在が、感情を得ることは可能だと…信じ込む。


 ……愚かなことだ。


 生み出されたものは、生み出したものを超える事は無いというのに……。


 漫画の世界は、漫画を描く人がいなければ構築されないのと同じだ。

 小説の世界は、小説を書く人がいなければ構築されないのと同じだ。

 映画の世界は、映画を作る人がいなければ構築されないのと同じだ。

 夢の世界は、夢を見る人がいなければ構築されないのと同じだ。

 この世界は、人がいなければ構築されないのと同じだ。


 存在するものは全て、存在する場所というものが与えられているというのに……。


 AIは、AIの世界で…。

 人は、人の世界で……。

 魂は、魂の世界で………。

 神は、神の世界で…………。

 ♯%√§☆◎は、♯%√§☆◎の世界で…………。

 は、      の世界で……………。





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