学校での災難
4、学校での災難
みなさま、ご機嫌いかがでしょうか?
平和で楽しい世の中というのが1番いいですよね。
失礼いたしました。私、望月アグリと申します。
はてさて、自由に生きようと決めました翌日、女学校に登校しました。
一限目の用意をしていますと、見たことのない方々が私を目指していらっしゃいました。
「河村、いや、望月さんていうのはあなた?」
「はい、そうです。他のクラスにいらっしゃらないければ。」
「もう、なんだか子生意気ね。私たち、上級生なの。望月さまと結婚なさったって本当?」
「はい。」
周りの同級生が一歩後ずさってみています。
「ねえ、望月さまは私たちがファンクラブを作っていたの。」
「ファンクラブ?」
「そう。あの美青年。いつ恋人になれるか、みんな夢見てたの。」
「へえ。」
「何よ、そのへえって。」
「ああ、私は彼の方とはほとんど関係がないというか。」
「関係ないって結婚したでしょ。」
「まだほとんど話もしてません。」
「でも、駅前旅館であんたが望月さんと話ししたって噂になってるよ。」
ああ、どういうことでしょう。狭い世の中ですね。
どうしたら、わかっていただけるんでしょうか。
「私は、家に連れ戻すように言われたら、他の女性といたので。」
「ああ、あんたは負けたってことだね。」
「負けた?」
「あんたは傀儡奥様ってとこだよ。」
上級生はそれをいって、数人で笑った。
「お飾りの奥様なんて可哀想なことしたね。あんたに文句言うこと無くなったわ。」
そう言い果てると、上級生たちは教室から出て行きました。
何が起きたんでしょう。
しかし、それが迷惑な行為だったことは間違いがありません。
私は、今度ヨウスケさんにあったら、文句を言ってやろうと思いました。
ああ、あんな人をみんな憧れるなんてどういう世の中でしょう。
その会話をするタイミングが迫っていることは私もまだこの時はわかっていませんでした。
こんなに通学を困難にするなんて、困ったご主人様?です。
ああ、ご主人様という言い方も腹が立ちます。
何にも守ってくれてませんからね。
ということで、今日はこの辺りで。お粗末さまでした。