宇宙船の事故と発展

　ある日、どこの国のものでもない宇宙船が墜落しているのが発見された。それは、現在の宇宙船よりもはるかに高度であったが、中の船員は墜落の衝撃で死亡したらしく、彼だったのか彼女だったのか彼らだったのかもわからない状態であった。

　人類は、宇宙船の技術を利用して、瞬く間に発展していき、30年ほどでもしないうちに元の宇宙船と同じようなものも作れるようになった。

　そして、太陽系外の探索をするための屈強な宇宙飛行士を集め、生命のいる可能性のある惑星Ｂへと探索隊が出発した。

　どのような宇宙空間の状況でも大丈夫なように作られ、素晴らしい乗組員のいる宇宙船でも、宇宙船の旅は困難を極めた。

　隕石との衝突などの宇宙の脅威を必死に避け、長期間の宇宙航海に乗組員達の精神の拠り所が地球との業務連絡のみとなっていった。

　しかし、ついに惑星Ｂに宇宙船は到達した。

　宇宙船からもわかるような光が、惑星Ｂの表面にいくつもある。

「この地点からもいくつか光が見えた。おそらく文明があるぞ！」

　宇宙船の乗組員や、通信を聞いた人達の間で歓声が上がる。

「レーダーにに人工衛星などは写っていない。只今より着陸を開始する」

　宇宙船は惑星Ｂへの着陸を始めるも、レーダーに映らないスペースデブリの衝突によって墜落してしまった。

　発見した国は、宇宙船の技術を利用して、瞬く間に発展していった。