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第六話 風邪(1)

ある日、かかってきたことのない里菜からの電話が来た

「もしもし、佐々木ですけど直也君いますか?」

「あ!里菜!?俺俺!どうしたの?そっちからかけてくるなんて!」

「うん。あのね、ウチ風邪引いちゃったの。インフルじゃないんだけど熱高くてさ」

「それほんとか?」

「うん。今日起きたら熱あってね、お母さん仕事もう行っちゃってて、竜太は遊びに行ってて今一人なの」

竜太とは里菜の兄貴。里菜は名前で呼んでいる

「そっかぁ。だいじょぶなのか?」

「うん。なかなか寝れなくてね、テレビとか見てると目が疲れてきてさ。何もすることないから電話したの」

「そっかぁ。喉は痛くないの?」

「うん。喋る分にはまだいいんだ」

「今から行ってやろうか?」

「え?いいの?風邪うつっちゃうかもよ?」

「いいよいいよ。うつって里菜が治るなら」

「そんなのダメだよ。来ちゃダメだからね」

「鍵開けといてね」

「ダメダメダメ。絶対ダメ」

「一緒に誰かいるだけで安心できるだろ?」

「それはそうだけど」

「気にすんな。俺最近風邪引かないから」

「ウチもそうだったよ?」

「大丈夫。俺は強い」

「ホントに良いの?」

「結婚したらこういうこともあるだろ?」

「…結婚って?」

「そこは気にするな。今から行くから。鍵開けといてな。頑張ってそこまで動いてくれ。そしたらしっかり看病してやっから」

「うん。ホントありがと」

「ああ。んじゃ今からしたくしていくからチョッとだけ待っててな」

「うん」

ガチャ

俺はしたくをし、6分後に家を出て7分後に里菜の家に着き、鍵が開いてる扉を開け、鍵を閉め、里菜がいる寝床にむかった

「おぉ里菜、だいじょぶか?熱はどれくらいあるの?」

里菜の枕の隣であぐらをかいて、里菜の額に手をあてながら質問した

「さっき計ったときは7度8分だった」

「結構高いじゃん。ほんとにだいじょぶか?」

「うん。久しぶりの熱だからチョッと辛いかも」

「新人戦で疲れたんだな。3位だってな。おめでとう」

「うん。ありがとう。新人戦ホント疲れた」

「ピッチャーだもんな。良く頑張ったよ」

「うん。ありがと」

頑張って作ってくれた笑顔は赤く染まっていた

「何時に起きたの?」

「1時間半くらい前かな?」

「眠くないか?」

「うん。全然」

「腹減ってたり喉乾いたりしてない?」

「うん。全然食欲わかない。喉は渇いてきたかも」

「味噌汁作るか?ネギある?」

「いいの?ネギはわかんない」

「見てみて良い?ってかネギ大丈夫?」

「うん。好きだよ」

「よかった。じゃあチョッと待っててね」

俺は作りながら里菜に届くように大きな声で

「寒くなーい!?小さい声で答えて良いよ!」

「うーん。微妙に寒いかも」

「わかった!」

俺はいっぱいネギを入れて、鰹節もいれた

「出来たよー」

「ありがとう」

「これ食うとあったまるし、ネギ体に良いからちゃんと食えよ」

「うん。そういえばさっきの電話の話だけどさ」

「うん。どうした?」

「結婚って?」

「あぁ。そうだそうだ。言ったなぁ」

「何?フザケ半分で言ったの?」

「いや、本気だよ。まだ中2だけど、高校どこ行くかわかんないけど、大学まで二人続くかわかんないけど、大学まで続いたら、いや続けて、卒業して、それまで一生懸命バイトして金貯めて、団地借りて2人で暮らして、・・・見たいなね・・・」

もう最後のほうになったら恥ずかしくて恥ずかしくて顔が赤くなるのが自分でも分かった

「ありがと。そんなに考えてくれてるとは思わなかった」

「でもそこまで行くかな?」

「うん。直也と前別れたとき気づいた。すんごく寂しかったもん。直也と付き合ってない毎日なんて」

「ありがとう。俺も別れてたときはホント最悪だった。楽しいことなかったもん」

「ずっとこのまま幸せでいようね」

「ああ」

俺は心のそこからうれしかった

「ほら。早く食べて食べて。さめちゃうよ」

「あ、うん。これすんごくおいしい」

「マジ?ありがと~。『おいしい』って言われるのってうれしいんだね」

「そう?今度はウチが作ってあげるね」

「マジ?よっしゃー!」

ニコっと今度はさっきよりも苦しそうな表情はなかった

「まだ寝れそうもない?」

「頑張れば寝れそうかも」

「じゃあこれ食べ終わったら寝るか」

「寝たら直也どうするの?」

「ipotでも聞いてるよ。起きたときすぐ何かしてあげられるように」

「ありがと」

里菜は味噌汁を食べ終わり、

「おいしかった。ごちそうさま」

「じゃあこれ洗っとくから寝といて」

「うん」

俺はチャッチャと洗い、寝床に行った

「寝れそう?」

「さっきよりは」

俺は里菜のそばで横になり、頭をポンポンと一定のリズムで優しく叩きながら

「さっさと寝て元気になれ」

「うん」

「隣にいてやるから、言いたい事あればいつでも言えな」

「ありがと」

「おやすみ」

「おやすみ」

10分後。案外早く里菜は眠った

なおやです

久しぶりの更新でしたね

ネタがなかなかなくて困ってました

今風邪を引いているのは僕です

困ってます

まぁそれはともかく。いい切り方がなかなか分かりません

だからつい長くなってしまうんですよね

これから頑張って生きたいと思います。よろしくお願いします

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