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第五話 3秒

「何でそんなに乗りたいの?」

・・・聞かれてしまった・・・

「だってデートの定番と言えば観覧車でしょ」

「ドラマとかでも良く乗るよね」

「だろ?だから」

「良く頂上でキスしてるよねw」

ここまできてしまったらもう言うしかない

「俺らもそれしない?」

「もしかしてキスしたかっただけ?」

「・・・まぁ・・・」

「嘘!?ホント?」

「え?なんで?」

「いや~ロマンチストだねぇ」

「良いじゃんたまには・・・」

「しょうがないなぁ。特別だぞ」

なんかものすごく恥ずかしい

「・・・ありがと」

「うれしくないの?」

「いや、うれしいけどまさか『特別だぞ』何て言われるとは」

「だってそうじゃなかったら乗らないよ?」

「そんないやなの?」

「だって高いもん!」

「そんな怖いの?」

「だってゴンドラごと落ちたらどうしようとかいろいろ考えるでしょ?」

「考え過ぎだって。普通考えない」

「え!?嘘!?真貴も言ってたよ!?」

真貴とは里菜の小学校の時からの友達で遊園地の話を前にしたらしい

「真貴の彼氏も苦労するんだろうな」

「『も』ってなに『も』って」

・・・ヤベェ、口滑った

「いや、別にそういうつもりじゃ」

「そんなに苦労してるなら振っちゃえば?」

「いやだから違うって」

「ホント?」

「ホントホント。絶対ホント」

しかしお化け屋敷の最初の20分はさすがに苦労と言うかなんというか・・・

「なら良かった」

里菜はニコっと笑ってくれた

「じゃあ乗ろ」

「うん。がんばろ」

入り口を通り、おじさんが開けたゴンドラの扉をくぐり中に入った

「うわー怖い」

「まだ下じゃん」

「これから上がっていくんだよ?」

「たいした事ないって」

「うーん」

俺は四分の一上がったころに、里菜の隣に座った

「うわぁ!傾いた!」

「嫌だ?」

「何気この方が斜めになって良いかもw」

笑顔でそういった

「ほらもうこんな所だ」

「うわー高い!」

里菜は俺に抱きついてきた

「ダイジョブだって。落ちたりしないからw」

「もしかしたら錆びてるかもしれないよ?」

「そしたらやばいかもw」

「嘘!?ホント!?」

「嘘嘘w悪い悪い」

「もー!」

「ほらもう真ん中になる」

「ウァー高い高い高い高い」

「怖いなら目ふさいでやるよ」

俺は左手で里菜の目を隠し、右手で里菜の頭の後ろを支えて

チュッ

っと短いキスをした

「もっとキスしてあげる?」

「・・・うん。いつも直也短すぎ・・・」

「そんな恥ずかしがんなくて良いって」

右手はそのままで左手は里菜の手にかぶせた

3秒位だろうか。すごく長く感じた

するともう観覧車は下につきそうになっていた

「あ!早く降りないと!」

「あ!ホントだ!」

おじさんが扉をあけ、ゴンドラから外に出た

「さて、帰るか」

「うん」

すごく幸せな1日だった

いつもありがとうございます!なおやです!

ユニーク100人超えました!

本当にありがとうございます!

これからも頑張っていくのでよろしくお願いします!

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