第二話 プレゼント
「そういえば俺チャリの後ろのタイヤパンクしちゃったんだった。里菜のチャリって後ろのタイヤのとこに荷物置き場みたいな二人乗りできるとこある?」
「ああ、あるよあるよ。2人乗りして行くの?ウチ恥ずかしいから嫌だよ?」
「なんでそんな恥ずかしがり屋なの~」
「しかもばれたら大変でしょ?一気に広がるよ?」
「まぁそれもそうだな。じゃあバス使う?」
「でも待ってる間とかバレそうじゃない?」
「もーじゃあ何で行くの?」
「歩いたら遠いよね?」
「遠いよ、駅だもん」
「でもそれしかなくない?」
「でも一緒に歩いてたらばれるじゃん」
「うーん。じゃあタイヤ直してきてよ」
「ヤダよ、時間かかりそうだし、金かかるし」
「じゃあやっぱ遊園地やめる?」
「バスで良いじゃんバスで」
「えー」
「乗るとこばらばらにすれば?」
「あーそれもありかも」
「バスの中でも離れとけば良いじゃん」
「でもそれも寂しい」
「じゃあ隣に座る?」
「それじゃバレルかも」
「じゃあ中学生誰もいなかったら近くに行くよ。俺後ろに乗るから里菜前にのってね」
「わかった。じゃあいなかったら来てね」
「うん。行く行く」
「じゃいこっか」
「うん」
こうして俺らは別々のバス停から同じバスにのることにした。そして俺はバスに乗り込み、里菜がいる次のバス停に向かった。中には中学生らしき人はおらず、次に入ってこなければ大丈夫だろうと考えながらバスに揺られていた。着くと里菜が乗り込み中学生はいなく、人も少なかったので近くに行き駅まで2人で話していた
「まだこんな時間か、ちょっと店でも見ていく?」
「別に良いけど見るだけでしょ?」
「まぁね、金も無いし…。欲しいもの見つかったら誕生日に買ってあげるよ。そんなに高くなければ」
「ホント?ありがと」
里菜はとびっきりの笑顔を見せてくれた
「いいよいいよ。普通でしょ」
「じゃあウチも頑張ってお金貯めて良いもの買ってあげよ」
「いいよいいよ、気持ちだけで十分。友達とカラオケでも行って遊んでたほう良いでしょ」
「じゃあ直也も買わなくて良いよ?気持ちだけで十分」
「無理無理。さっきのあんな笑顔見せられたら『マジ?』なんて冗談でも言えない」
「てれるからやめてよ」
「照れてる里菜も可愛いよ」
「…ありがと」
テレながらも里菜は笑顔で見つめてくれた
そんなこんなで駅に着き、店をいろいろ回っていると、おしゃれな洋服屋についた」
「ここに良いのありそうじゃない?」
「うん。でも高そう」
「いいよいいよ、一回見てみよ」
「いいの?」
「うん。ほら、これとか可愛いじゃん!超にあうよ?」
「そう?チョッと派手じゃない?」
「そうか?じゃあこれは?ホラ、いいじゃん。うわぁ~抱きたくなる」
「なにそれ~」
「このモフモフ感やばいでしょ」
「まぁ確かにあったかいかも」
「だろ?1月なんだからこんなもんじゃないと」
「でもこれいくらするの?」
「約6000だ」
「高いよ!いいよいいよ。他のにしよう?」
「でも正直欲しいでしょ?」
「欲しいけどいいよ。親に買ってもらう」
「ダメダメ。欲しいなら俺が買う」
「だって6000だよ?」
「2ヶ月貯めれば買えるんだもん」
「ホントにいいの?」
「いいのいいの。楽しみにしててね」
「うん」
里菜は本当にうれしそうな顔をしていた。その笑顔を見れば分かる
「じゃあ遊園地いこっか」
「うん。楽しみだね」
「うん。ジェットコースター乗れる?」
「うん。大好き!」
「よかった~。乗れなかったらどうしようかと思った」
「乗れなかったら遊園地行かないでしょ」
「だよね」
遊園地に行くには駅からバスが通っていて、そこから行けるようになっている
「じゃあいこっか」
「うん」
なおやです
遊園地、行きたいですねー
もう彼女と同じところ3回行ってるから飽きたんですよね
またいいところ探さないと
次回で遊園地に着きます
そこでちょっと絡まれてしまって…
まぁ詳しくは次回で