第九話 再会
里菜が風邪を引いてから一ヶ月くらいたったころ、俺らはボウリングをしに遊びに行くことにした
そこに行く途中には、周りからは「カス校」と言われている畠潟高校、略して畠校という高校があった
俺らはその高校の横にある公園で、チャリを置き少し話しながら休憩をしていた
すると畠校の生徒っぽい2人組がこっちに向かってきた
よく見るとこの2人、この前遊園地であったあの高校生だった
「おい、この坊主。前のあいつだぜ」
「おぉ。ホントだ。嬢ちゃんはやっぱかわいいなぁ」
「うるせぇ。話しかけんな」
「前は勝ったからって調子のんなよ」
「お前らに何ができんだよ」
「俺ら暇してるんだよな。今からだったら10人くらい集まるんじゃないか?」
「脅しか?」
「直也、いいよ。もう行こう?」
「おっと嬢ちゃん。それはいかんなぁ」
「こんな口利かれたんじゃ潰すしかねぇよ」
「じゃあ仲間集める前にお前らを潰すか?」
「直也!」
「いいからいいから。前の調子じゃただのカスだ」
「そういうこと言うからダメなんだよ!」
「じゃあ見てろ」
「じゃあ前はお前らから来たから今日は俺からいくぞ」
「そうか。掛かって来い」
「こりないヤロウだなぁ」
俺は相手に殴りかかった、前と同じように左で先に頬を狙い、よけられたとこをアッパー使用としたがそれもよけられた
前のをちゃんと覚えてたらしい
しかし俺も何もしてなかったわけじゃない
空いてる左手で相手のみぞおちを思いっきり殴った
これは思いっきりあたり、相手は苦しそうに丸まった
「次はお前の番だ」
「お前何中だ?」
「直也!そんなの教えちゃ
「災い町中だ」
俺の中学は昔、超荒れてる最悪の中学だったらしい、それでこの名がついたと担任が言っていた
「なるほどな。今度訪問してやるよ。給食の時間がいいかな?」
「ついでに俺らクラス違うぞ」
「いいさいいさ。先に見つけた方が餌食だ」
「学校なんかきたら大変だよ!ねぇ直也!」
「お前らは学校サボるのか?」
「もちろん。当たり前だろ」
「じゃあ俺のクラス教えとくよ。2-1組。3回の一番東側だ」
「おお。ありがてぇ。ついでにこの嬢ちゃんは?」
「教えるか」
「じゃあお前の組は最後だ。まず嬢ちゃんさがしてそのあとお前のとこ行ってやる。嬢ちゃんもつれてってお前がぼこぼこになるとこ見させてやるよ」
「やってみろ」
「直也!ほんとにダメだって!」
「もう無理だよ嬢ちゃん。必ず行くからまっときな。月曜日の昼だ」
「わかった。待っとくよ」
「ねぇホントダメだよ!」
「いくぞ」
「ねぇ」
「もう無理だ」
「・・・」
「あとよぉ」
「なんだよ」
「もし嬢ちゃんかお前、どっちかでも学校にいなかったら・・・」
「わかってる」
「ホントにやばいって」
「あとセンコウどもにも家族にも絶対言うなよ。言ったら殺すぞ」
「言うつもりなんてねぇよ」
「ならいいんだ。嬢ちゃんもだぞ?」
「話しかけんなって言ってんだろ」
「まぁいいさ。楽しみにしてるぜ」
くたばったもう一人を起こし、どこかに行った
「ねぇ直也…」
「ホントゴメンな。こんなことになるとは思わなかった」
「誰にも言わないの?」
「ああ。時間も正確にわかんないしな」
「『今日来るよ』くらい言ったら?」
「信じてもらえねぇよ」
「・・・」
「ホントゴメンな」
「・・・うん」
「絶対勝つから」
「武器とか持ってくるのかな?」
「ああ。たぶんな」
「どうするの?」
「こういうとき野球部だといいんだけどな」
「バット?」
「そう」
「鉄パイプなんて無いしね・・・」
「持ってけないしな」
「うん・・・」
「どうするかなぁ」
「・・・」
「いい事考えた!」
「なになに?」
「早く学校行って、鉄パイプ掃除ロッカーに隠せばいいんだ!」
「そっか!放課後まではあそこ開かないしね!」
「そうそう」
「でもどこで拾ってくるの?」
「確かに・・・」
「この辺で工事してるところってあった?」
「一箇所だけ」
「どこ?」
「今マンション立ててるじゃん。そこからもらってこようぜ」
「あるかな?」
「今日のボーリング中止していいか?」
「調べるの?」
「ああ」
「これは大変な事件だからね。いいよ。特別」
俺と里菜はそのマンションに行き、鉄パイプがあることを確認し、いろいろ話した後帰った
当日
俺は早く家を出て、鉄パイプを拾い、学校に持っていき無事ロッカーにしまえた
これで準備万端
大戦争になりそうだ
なおやです
あらら~
大変なことになりましたねぇ
どうなることやら・・・
ついでに俺は明日デートに行きますw
まぁ次回をお楽しみに・・・