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91話 不機嫌の原因


ーーー

フレイアは食堂から飛び出して自室に戻っていた


少し遅れるて、メイドにフレイアの部屋の場所を聞いて、フランチェスカが追いかける



ー?視点ー

この世界でフレイアとして生まれ、僕はこの部屋で育った

月の光が窓からいっぱいに部屋に広がり、照らす

明かりなんて1つもつけてないのに不安にならずに歩けてしまう


そして僕は窓辺に立ち、考える


僕はもう、どうすればいいか分からない


明日どんな顔をすればいいか


こんな気持ちで君と一緒居ていいのか


君がただ一言、ついて来いと言ってくれれば僕は間違いなく二つ返事でついて行くのに


こんな事を思う僕はなんてズルイんだろう

君に期待してしまう

自分で決めなきゃいけないことなのに



コンッコンッ


部屋の扉からノックの音がする


誰が来たのか僕には何となく分かってしまった


「いいよ、入って来なよ」


そう僕が声をかけると、扉がゆっくりと開く

そして、フランが先程と同じ格好で立っていた


「お前な!俺じゃなかったらどうするんだよ!」


フランは少し強い口調で僕を叱る

だけど、僕は君が来たのが分かったんだ

不思議なんだけどね


「フランだと分かったんだよ」


フランは不思議そうな顔をしている

大方、ノックの仕方に癖があるのか?などと考えているのだろう


「え?俺そんな変な叩き方してるか?」


ほらね


「さ?どうだろうね

僕は分かっちゃうかな」


悪戯にそう言ってみるとフランはここに来た本来の用事を忘れてこの話に乗ってしまう

きっとそう

僕のことなんかより、君はノックの仕方に気を取られてしまうんでしょ?


「お前、話逸らそうとしてるんだろ⁉︎」


アレ?おかしいな今日は読みが当たらないなぁ


「ノック如きでバレてたまるか!リズム感そこまでは悪くないからな!」


そう言うと、フランは真面目な表情になった


「なあ、そっち行っていいか?」


フランはいつもと違う雰囲気で僕の返事の前にツカツカと窓辺にやって来た


「質問って言うのは返事を待つものでしょ?」


「返事まで待てねー、そんな時もあるんだわ!」


「…なに?」


「残りたいのか?」


「そんなわけ「お前が最近、機嫌悪かった理由さ、ずっと考えてたんだよ」


フランは僕の話を最後まで聞かずに自分の話を始めた


「実家が近づく度に機嫌が悪くなってただろ?

ここに来て分かったけど、親が原因だろ?」


「…何でそう思うの?」


「お前の両親が良い人だったからだ」


ゾクリッとした

フランの言葉に核心を突かれそうになっている

刹那に僕はそう感じた


「ぼ、僕の両親が良い人だったら何さ?」


フランは理解している、僕の心を

もう誤魔化せない

そう思いながらも僕はまだ粘ってみる


「正確にはフレイアの両親が良い人だからなんだろ?」


あぁ、もうダメだ


「そうだよ!フレイアの両親は良い人達だ!だから、絶対に引き止められると思ったんだよ!」


「それでお前は迷ってんだろ?」


「ま、迷ってないよ!僕の気持ちは決まってるよ!」


「お前のはな!

でも、フレイアの気持ちはどうなんだよ?

だから、不機嫌なんだろ⁉︎迷ってないなら、いつも通りあっけらかんとしてる筈だもんな⁉︎」



カチリッ

ああ、そうだ

今、自分でも気づけなかった理由に納得がいった

フランの言葉は僕の中の言語化出来なかった部分にしっくりと収まった



「僕はフレイアだよ」


「ああ、だけど悠でもあるだろ?」


「悠は俺と来てくれる、それは自信を持って言える!

だけど、フレイアとして生きてきた十数年の記憶は家族を選ぶかも知れねー」


「そんなこと…」


「フレイアの両親を見てそう思った

良い親父じゃねーか!あんなに心の籠った演説はなかなか出来ねーよ!」


「だからって、それくらいで僕の気持ちは変わらないよ!」


「なぁ、お前は悠でもあり、フレイアでもあるんだよ

ちゃんと、受け入れろ!一方だけの言葉に従うなよ!」


「それで僕がここに残るって言ったら君はどうするんだよ!!」


ああ、嫌な言い方だ

結局、君に引き止めてもらおうとしているんだ僕は


「その時は、仕方ねーよ」


あぁ、ぁ嫌だ、嫌だ

そんな言葉、君の口から聞きたくないよ


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

少しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、ブックマークや高評価、いいねなど頂ければ幸いです。


作者のモチベーションに直結しておりますので是非よろしくお願いします。


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