81話 恋バナとは?
今日はちょっと長くなっちゃいました。
ーーー
騒がしいお茶会は終了し、遅くなる前に3人は帰ることにした
「もう行っちゃうんですね。寂しくなりますが、またお待ちしてます。」
「また来ますね」
「それじゃあ!」
「あっ!そうだ、少ないけどコレはお話を聞いてもらったお礼です。持っていってください。たぶん、まだ使えると思いますので。」
そう言うと魔女は1番近くにいたフランの手に銀色の大きい硬貨を3枚握らせた
「ん⁉︎これって⁉︎」
フレイが覗き込むとフランの手にあるのは間違いなくお金だった
「それ、お金だよね?」
「貰えませんよ!俺らなんもしてない!」
「いいんです。私はここから出ないので使うこともありませんし、お話聞いてもらって嬉しかったのでお小遣いだと思って受け取ってください。」
「でも、これ何マリーだ?銀色のは結構な額だった気がするんだけど⁉︎」
すると、魔女は急に下を向いてしまった
表情は分からないが泣いてはいなさそうだ
「記憶があやふやですが、1枚10万Mくらいだったと思います。」
「⁉︎そんなに貰えませんよ!」
今度はスッと顔を上げ、フランの手にある硬貨をしっかりと握り込ませた
「いいえ、受け取ってください!」
「分かりました」
「フラン⁉︎」
「魔女さんの気持ちだから、あんまり拒否しちゃ悪いだろ
有り難く貰っておこうぜ!」
「分かったよ、」
「ウフフ、ありがとうございます。」
「それじゃあ今度こそ、さよなら!」
「はい。さよなら、またお待ちしてます。」
ーーー
魔女と別れた3人
魔女の結界は中からは簡単に突破することができ、無事に森の中に戻れた
そして、目的の鉱石『ゼブライン』はなんと結界からほど近い場所に存在していた
採掘だ!っと張り切るふたりであったが、この『ゼブライン』なんとポロポロと少し湿った土の様な質感で採掘と言うよりは土いじりの様な光景になってしまったのだ
ちなみに目的の物をノクターンには見せたくなかったので採掘中は少し離れた場所で見張りを頼んでいたのだが、数回の爆発音が響きあっと言う間に採掘を終えた、ふたりがノクターンの元に戻るとノクターンにより討伐されたモンスターの山が出来上がっていた
「これ、もしかしてだけど」
「討伐しました。」
「全部ノクターンがやったの?」
「はい。」
「どうやって?」
「爆弾でやりました。」
「「爆弾⁉︎」」
「はい。」
「物騒な物持ってるな〜、じゃあさっきの爆発音ってノクターンか?」
「はい、襲ってきたので。爆発範囲は調整してますので問題ないかと。」
「うわー、うちの子つっっよ!」
ノクターンが倒したモンスターとふたりが集めた『ゼブライン』は全てフランのクローゼットの中に仕舞い込んだのであった
ーーー
その後、3人は『アバタールーム』にて晩ご飯を食べながら今後の予定をたてた
移動スピードが来た時よりも早くなり、更にナビリィとナビミィが来る時は少し遠回りを案内していたらしく、帰りは明日の夕方にはカイズの街に到着出来るらしい
「そんなに早く帰れるんだね」
「なんで行きは遠回りを案内したんだ?」
「その方が冒険が盛り上がるからだって」
「なるほど、確かに苦労して手に入れた方が価値が上がるもんな」
「そう言うことだね」
「それにしても、今日は魔女さんに会って約束して、ゼブライン回収して、ノクターンが爆弾無双するっていう」
「盛りだくさんな日だったね」
「おふたりは何故、話を引き受けよう思ったのですか?」
「ノクターン、その顔はまだ納得出来てないみたいだね」
「当たり前です。」
「フラン、ちゃんと納得させてあげなよ」
「俺か?」
「フランが引き受けようって言ったんでしょ!」
「そうだな、ノクターンは何が納得できないんだ?」
「全てです。」
「全てか〜、でも信用は出来ただろ?」
「完全に信用はできてません。マスターの気持ちを汲んだだけです。」
「そっか、ありがとうな!」
「フランは魔女さんを初めから助けるつもりだったんでしょ?」
「そうだな、体調不良じゃないって、なった時じゃあ心の方か?って思ったからな」
「それは…、言いにくいけどフラン以外は体調不良だとは最初から思ってなかったと思うよ」
「えっ、嘘だろ⁉︎」
クルッとノクターンの方を見るフラン
フランの視線に気づきノクターンはコクッと軽く頷いた
「マジか⁉︎俺だけかよ!」
「ナビミィの言い方的に体調不良じゃなさそうだったからね」
「教えてくれよ!」
「教える前に走って行ったの誰?
それに体調不良だと思ってるなんて考えなかったしね!」
「俺めっちゃバカみたいじゃん」
「みたいだね」
「ん?喧嘩売ってる?」
「アハハハ、売ってないよ?」
「あのさ、話は戻るけどフレイは何で納得してくれたんだ?」
「僕?それは、フランが引き受けたそうだったからだけど?」
「マジ?俺、発進なん?」
「そうだよ?僕は誰かの為に率先して動くタイプじゃないからね」
「いや、動いてるだろ⁉︎」
「僕、発進はあまり無いんじゃないかな?今回も魔女さんの話聞いても何にも思わなかったし」
「マジかよ、あんなに必死に愛する人の為に理由は言えないけど助けてって言ってたんだぞ⁉︎震えるだろ⁉︎」
「え?震えないけど?」
「はぁー、これだから人の心が欠けた奴はよー」
「ん?喧嘩売ってる?」
「売ってねーよ!それなのに協力してくれてありがてーって思ってる」
「もう!バカにされてるのに、そんな言い方されたら怒れないじゃん!」
「愛する人とはどのような者ですか?その者の為なら、あのような無茶も、おふたりは受け入れるのですか?」
「ん、愛する人?えーと大切な人って感じか?」
「大切?私にとってのおふたりの様な者ですか?」
「ちょっと違うかな?魔女さんの反応から見るにあれは恋人だね!」
「恋人?」
「あー、恋の説明は難しいぞ!相手を好きになって、こう〜胸が苦しくなったり、独占欲が働いたり、なんでもしてあげたくなる感じか?」
「難しいのですね。私にもいつか分かる時がくるのでしょうか?そうすれば今回のことも納得できるでしょうか?」
「どうだろうね?」
「俺はいずれ分かると思うぞ!その時は恋バナ聞かせてくれよ!」
「恋バナ?」
「それは恋が分かるようになったら教えてあげるよ」
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