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75話 前回はトラック


「止まった⁉︎フラン大丈夫⁉︎」


フレイは大きく目を見開いてフランの姿を一瞬も逃さずに見ていた

あの巨大なモンスターがぶつかっても微動だにせず、フレイとノクターンの方へとやってこようとする『ミスリルサイ』を抑え続けている


「痛っく、ない!!ヤベーまた死んだかと思った!」


「良かった!!大丈夫なの⁉︎」


「あ〜大丈夫だわ、痛くも無かった!

ただ、突っ込んで来るのを正面から見たらちょっと走馬灯見えたわ!」


「それは…そうなるよね」


「それより、お前らはあんまり近付いてくるなよ!

コイツ近くに居た俺じゃなくて、お前らに反応してたみたいだからな!」


「マスター、そいつは魔力に反応したのかと」


「魔力か〜⁉︎確か、だいぶ前にステータスで見た魔力ってフレイの方が多かったよな?」


「そうだったような、そうじゃなかったような?」


「まあ、どっちにしてもコイツを何とかするまでお前は離れてろ

未だに、そっちに向かって進もうとしてる」


「うん、分かったよ!

鎧の強さは分かったけど、気をつけてね」


「おう!ノクターン!

これで、防御力は大丈夫だよな?」


「はい。想定通りです。しかし、モンスターの突進を止めるきるとは想像以上です。無効化していると言っても過言ではなさそうです。

やはり、実験は素晴らしいです。理論値だけでは分からないものですね。」


「ノクターンが喜んでるなら何よりだ!走馬灯見た甲斐があるわ!」


「マスターのおかげです。たすかります。」


「それで次はどうしたらいい?」


「では、マスター腰の太刀を抜いてください。」


「うぉー!攻撃力だな!」


「はい。攻撃箇所はマスターの判断におまかせします。」


「了解!」


「太刀を使った後は、小太刀を使ってください。」


「ん?おう?分かったわ?」


「それじゃあ、今度は刃物つかうんだから怪我しないように本当に気をつけてね!」


「俺は子供か⁉︎

大丈夫だって、安心して見とけって!」



3人が話している間も『ミスリルサイ』は突進を続けていたが、ノクターンに連れられたフレイが離れて行くと進行方向をまた見えない壁のような物の方に変えた


「マジで、俺は眼中に無いってか⁉︎」


手が自由に使えるようになったフランはノクターンに言われた通りに腰に差した太刀を抜いて構える

しかし、剣先の行方には戸惑いが見えた


「いざとなると、ど、どうするか?

ちょっと可哀想だな」


「お前も痛いのは嫌だよな」


「突進してきただけだしな…

ク〜ッ、すまん、ちょっとツノ切らせて貰うぞ!」


そう独り言をこぼしフランは決心を決めて勢いよく太刀を体当たりを繰り返す『ミスリルサイ』のツノに向かって振りかざす


キンッ


甲高い音が鳴りフランが手元を見ると太刀はツノに当たったであろう箇所あたりからバキッと折れていた


「アーーッ⁉︎ヤバい!折っちまった!

すまん、ラプソディ」


「それにしても、これは攻撃がとおってない?

俺が固そうな所を狙ったのがマズかったのか?」


予想とは違う結果に混乱するフラン

鎧の実力を見て、武器の威力も確信的に信じていたのだ


「どうす、どうすれば?

あ、ちょっとまて、ノクターンが言ってたのって…」


フランは少し呼吸を整え


攻撃されたことにも全く反応していない『ミスリルサイ』に対して第二の刃を振りかざす


そう、ノクターンに言われた小太刀での攻撃だ


言われた時は理解出来ていなかったが、きっとノクターンの計算上これは想定の範囲内なのだろうとフランは今理解した


何故なら、先程は歯が立たなかった『ミスリルサイ』のツノが音も立てずにスパッと切れたのだから


「う、おぉぉぉ!そう言うことか!やったぞ!気持ちいい!」


すると先程まで体当たりを繰り返していた『ミスリルサイ』は動きを止め、少し困惑した様にキョロキョロと周りを見渡した後、フランの存在に気づき森の中に逃げて行った


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

少しでも面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、ブックマークや高評価、いいねなど頂ければ幸いです。


作者のモチベーションに直結しておりますので是非よろしくお願いします。


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