21話 お茶会行くぞー!
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授業が始まり喜んだのも束の間、教師から衝撃のお知らせがあった
「今日は皆さまにお知らせがございます。
これより、1ヶ月後に皆さまのために上級生の方々が新入生歓迎会を開催してくださいます。」
「まあ!」
「先生!歓迎会とは何をなさいますの?」
「新入生歓迎会はダンスパーティーです。
夜に貴族院のホールで行います。」
「ドレスはどうしましょう!」
「皆さま、まだ話は続いておりましてよ?
まず、新入生歓迎会は全生徒参加です。先輩方とも交流することになるでしょう。
それと、衣装は貴族院側で用意しておりますので皆さまにはサイズ合わせだけお願いいたします。」
「なんですって⁉︎」
「衣装は自分で用意してはいけないのですか⁉︎」
令嬢達にとって衣装はアピールポイントだ
更に今回は全生徒が参加する、気合いの入れようは半端ではないだろう
「ご静粛に!」
騒ぎ立てていた令嬢達が黙る
「衣装は貴族院で用意した衣装でのみ歓迎会への参加を許可しております。
これは、歓迎会への前イベントの為ですので例外はございません。」
ざわっ
「貴族院で用意する衣装はシンプルな白のスーツとドレスです。
ここに、歓迎会までの間に先輩方のお茶会に参加し装飾を獲得していただき、そちらで衣装を飾り立てていただきます。
もちろん、こちらもご自身での持ち込みは禁止させていただきます」
つまり、お茶会でゲットした装飾品で白い衣装を飾りつけてダンスパーティーに出ろと言うわけだ
これには、ふたりもげんなりだ
ようやくお茶会ループから解放されて、学生らしく授業が始まったかと思ったら、今度は1ヶ月お茶会祭りだ
しかも、その後はダンスパーティーだと?
全く乗り気になれない
最低限の参加だけでやり過ごしたい気持ちでいっぱいだ
しかし、最後の先生の言葉を聞いて気持ちが変わる
「最後に!歓迎会で最も優秀だった新入生には貴族院より、約50万Mの価値がある中型魔石をお送りいたします。
優秀と認められる為には、お茶会で貰える装飾品も評価に入りますしダンスの腕前も評価対象ですので皆さま1ヶ月頑張ってくださいませ。」
50万M
ふたりには魅力的な響きだった
何せアイテムガチャを引いた日からまだ1回もガチャが引けていない
悠のお小遣いはまだ送られてこないし、伐採した木を売るにも令嬢ふたりには伝がないのだ
そう、今ふたりは金欠だった
夜、アバタールームにてー
「どう思う?」
「50万M欲しい!!!」
「アハハハ!だよね!」
「それだけ有ればアイテムガチャ引きまくれるし、まだ回してないガチャも引けるぞ!これは狙うしかないだろ⁉︎」
「だね!僕もガチャ回してみたい!」
「なら、まずはお茶会かあ…
ようやく、お茶会地獄から抜け出せたと思ったのにな」
「まだまだ令嬢はやめれなさそうだね」
「だな、
生活基盤さえ整えることが出来たら俺は今すぐにでも逃げ出してやるけどな!お茶会なんか知っちゃこっちゃねーわ!」
「そうだね!最低でもこの世界の常識と生きる術がいるよね!もちろんお金も!」
「なら、今回のイベントはやるしかねーな⁉︎令嬢モード全開じゃ!!」
「アハハハ!令嬢を早く辞めるためには令嬢モード全開にしなきゃいけないなんて矛盾した話だねー!」
「笑うなよ!お前もやるんだからな!」
「分かってるって!ふたりで頑張ろね!
…でも、コレって多分イベントだよね?」
「えっ?イベントだろ?」
「いや、そうじゃなくって乙女ゲーム的な話ね?」
「乙女ゲーム的って?どゆこと?」
「攻略キャラの好感度を稼ぐイベントってことだよ!」
「あー、でもそうなるんじゃね?俺らどうやってもダンスパーティーで王子と踊らなくちゃならんやろ?」
「えっ⁉︎そうなの⁉︎」
「婚約結んでなくても、打診があった奴が王子と踊って無かったら不仲説ながれんだろうが!
そしたら、家が王家に反発してると思われんだよ!」
「へ〜、そう捉えられるのか!玲賢いね!」
「賢いって言うか、フランチェスカとして過ごしてきた記憶だわ」
「なるほどねー!だから令嬢モードの玲は頼りになるんだね!」
「俺はいつでも頼りになるはずだが?」
「アハハハ!そうだったね!」
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