11話 白色の花と焼き鳥パーティー
「剣って持ち歩いちゃダメかな?」
「せんせへはためたったへとね(前世ではダメだったけどね)」
「何って言ってるか分かんねーよ!でも多分ダメって言ってんだろ?」
ちょっと考えてからコクっコクっと頭を縦に振る悠
するとそのまま悠は調理を始めてしまった
玲は手持ち無沙汰になり、手伝うべきか考えてみたが前世でも調理はもちろん配膳などもした事がないので悠へのアシストは何も出来なかった
だが、玲のアシストなど無くとも調理は直ぐに終わりそうだった
悠は、捌いていた鶏肉達をフライパンで焼きながら庭で採れた白い花から葉っぱだけを細かく刻み焼いていない鶏肉に揉み込んだ
あたりには、鶏肉の焼けるいい香りが広がる
晩ごはんを食べた後とはいえ食欲を刺激する香りに玲の腹の虫は反応した
グ〜〜っと情けない音が2つ部屋に響く
どうやら悠も同じだったようで、ふたりで笑いあった
「こっちは食べてもいいけど味付け無しだから自信無いやつで、こっちは食べたらどうなるか分からないけどハーブが香り付けになってるから何も無いやつよりは自信あるよ」
鶏肉を焼き終えた悠曰く、リスキーなラインナップであった
「食べても大丈夫な美味しい自信作は無い?」
「調味料が無いからねー、確実じゃない何となくハーブの方も大丈夫だとは思うんだけどね、」
「まあ、お前が言うなら大丈夫だろう」
迷いなく、玲はハーブ入りの鶏肉を食べた
「うまっ!」
「うん!いけるね!」
素材の旨味に助けられ、ハーブ入りも無しも両方とも美味しかったようだ
「なんか、ハーブありの方は元気が出る気がするね!」
「俺もそう思う!不思議なんだけど、疲れがスーっと消える感じがするんだよな!」
「異世界産の物には、いろいろと効果が付属されてそうだねー!これからを考えて忘れないようにしなきゃね!」
ーーー
ふたりは1羽分の焼き鳥をあっという間に平らげた…っと言ってもほとんどを悠がだが
食後、腹が膨れたからか、ふたりは少し眠気を感じていた
「ダメだね、今日はオールする気でアバタールームを調べようと思っていたのに眠くなってきちゃったよ」
「俺もだわ、ネミー!今寝ると朝起きれるか?てゆうか、今何時だ?」
「アバタールームの中に時計ないから分かんないねー、感覚的には深夜帯かな?」
「ならちょっとは寝れるか!調べるのはまた明日にして今日は帰ろーぜ?」
「ふぁーあ、そうだね」
ーーー
ふたりはアバタールームから出て、寮の自室へと帰った
自室で時計を確認した悠だけは時間が5.6分しかたっていない事に気づいたのだが、その頃玲は、よほど疲れていたのかベッドに飛び込み寝息をたてていた為この事実を知るのは明日の放課後になるだろう
これでふたりは時間と避難所を手に入れることが出来たのだが上手く使いこなせるかは、また別の話である
ふたりはただ秘密基地が出来たと思うくらいでしかなかった
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