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呪詛

 モルガナと私。

 魔女の女王と、その贄----。


 この、交わるはずのない私達の関係が始まったのは、私がまだ人間でいた時からだった----。


『■■■地方■■■領の領主の娘■■■は、■■■年■■月に領内の森に棲む魔女モルガナと■■による契約をし、■■■教区内■■■人目の魔女となる』


 記録にはそのように残っているはずだ。


 だが、これは私自身の証言によるものではない。


 審問官に残した証言はこんなに簡潔ではなく、混乱と、そして怒りで支離滅裂なものだったはずだ。


 だが、今はその内容すら朧げで----。


ほとんど失くしてしまった領主の娘■■■としての記憶の最後を、紅く斑に染めているのは、呪詛だ。


魔女による、魔女への呪詛----。


それこそが、この私、魔女アイリスの、唯一の生きる理由だった。

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