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アンソニーの問い

だけど、と私は気付いた。

それだけでは説明になっていない。


「他人のイメージに干渉できる能力があるというのは理解できたけど、人を石に変えたり、雨を降らせたりする魔女もいるわよ? そんな事まで脳波で説明できる?」

 私の疑問に、アンソニーは少し沈黙する。


「猫は好きだよな?」

「え……?」


 質問の意図が分からないうえに、いきなり訳の分からない決め付けをされて私はまた困惑する。


「いや、特には……」

「魔女だろ!? なんで猫好きじゃないんだ……!?」


 そのうえ怒られてしまう。

 声だけが聞こえる機械を抱えながら怒られるというのは、なかなかに非現実的な気分になる。

 

「いや、そんな好きとか嫌いなんてあんまり考えた事ないし……そもそも鼠さえ獲ってくれれば、なんでもいいかなって……」


 考えてみれば、温室の魔女で猫を飼っていた魔女なんて一人もいなかったはずなのだが、この数百年で魔女は猫を飼うものという決まりができたとでもいうのだろうか。


「それで、その猫と今の話に何の関係が……?」

 

 私の問いに、司祭枢機卿は問いで答える。


「……猫はどうして咽喉を鳴らすか知ってるか?」 

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