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ギガントオークを瞬殺する

「……うっ……」


30分くらい経つとスティラが目を覚ました。

俺は足を伸ばして座り、太ももにスティラの頭を乗せて寝かしている。

目を覚ましたばかりのスティラは状況が理解できないのか目をキョロキョロ動かして周りを見ている。


「起きたか?おはよう」


「えっと……」


「大丈夫か?」


「う、うん。大丈夫……」


「オークはこっちで回収したけどいいかな?」


「うん。元々狩りに来たわけじゃないからそれはいいんだけど……」


「そっか。それじゃ街に戻るか。歩ける?」


こくんと頷いて返事をする。


(ありがとう黒狼。戻っていいぞ)


〖了解しました〗


スティラを寝かしている時に、黒狼に周りの警戒をさせていた。ちなみに今のは念話じゃなくてこっちが一方的に送るだけなのだが、黒狼の声も俺に一方的に送るだけなので会話ができるのである。






しばらく歩くと街道に出た。ルルがこの前言ってたし、実際に歩いたからここを歩けば王都に着く……はずだ。


「そういえば、スティラは狩りが目的で森に入ったんじゃないんだよな。何してたんだ?」


「家が剣術一家でそのトレーニングでいつも朝早くにこの森を走っているの。いつもは索敵をしながらなんだけど魔物が出ないからそれをやらなかったら運悪くあいつらに襲われちゃったの」


「要するに自業自得ってことか?」


「略さないでよ……まぁ、実際そうなんだけど。それに、ここに来ると魔力の感覚が狂うのよね……」


「ん?そうなのか?」


俺は確認のために空間神を使う。


(魔物が5匹に冒険者パーティ、地下にバカでかい魔力がひとつ……これ放っておいていいのか?……ていうか、俺のは魔力を広げるんじゃなくてスキルじゃん)


次は魔力を薄く広げて普通の人がやる索敵をする。


(……変わらなくね?)


「今確認してたでしょ。どうだった?」


「あぁ、違和感はないけどなぁ…」


「私がおかしいだけなのかなぁ?この森のどこかにすごくでかい魔力の持ち主がいると思ったんだけど」


「何故そう思うんだ?感覚が狂うんじゃなかったのか?」


「魔力が濃いところに行くとこっちの魔力が負けて上手く索敵できないの。知らないの?」


知りません。いつも空間神に頼ってます。

これからは魔力の方も使っておこう……


そんな雑談をしていると右の草むらから音が聞こえた。


「なんだ?」


二人ともほぼ同じタイミングで音がした方をむく。

そして俺は魔力を薄く伸ばす……のでは無く空間神を使う。


「やべ、油断した。ギガントオークがごたいすぐそこの草むらの少し奥にいるぞ」


「なっ!?緊急事態じゃないの!何そんな呑気な顔してるの!?」


「いや、だって────」


言おうとしたセリフを遮るように一気に襲いかかってきた。


ザシュッ


「さくっと倒せるし」


ゴトッと音を立ててギガントオークの首が落ちた。


「な、何をしたの?」


「何って、剣を抜いて一回転して風圧で首を飛ばしただけだぞ?」



「っ!?」


「どうしたんだ?そんな警戒して」


「そ、そんな、ありえない……」




1ヶ月半ぶりの投稿ですね!

…………ここ最近チュウニズムにハマって小説のことを忘れてましたぁ!!

更新を楽しみにして頂いてた方、ほんっとうにごめんなさぁい!

え?そんな人いないって?

( ˊ •̥ ̫ •̥ ` )

これからも不定期ですが頑張ります笑


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