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お久しぶりです。だいぶ停止しちゃっててすみません
あの日から私は両親の元を離れ山の社へと身を隠した。そしてスサノオは私についてくるようになった。
「あの、どうしてこんな見ず知らずの私を助けてくれるのでしょうか。」
「、、、敬語は、使わないでくれ。私は高天原から落とされた身だ。なぜ、か、、、。私にもわからないが、助けたいと、そう思った。」
「そう、ですか、、。」
私の頰に熱が集まっていくのがわかった。いつもはこんなではないのに、一体私はどうしてしまったのだろうか。、、、いや、本当は分かっているのだ。きっとあの日から私の心は彼に奪われてしまったのだろう。
、、、でも。彼は神様だから。この想いは届かない。
「八つの大樽にありったけの酒を入れてくれ!それと八つの門も作ってくれ。なるべく頑丈にな。」
私は彼が何をしようとしているのか全く分からなかった。一体なんの準備をしているのか。
月明かりが明るく辺りを照らし出した頃。川の水面が光を反射しキラキラと輝いている。その幻想的な風景を前に、二人は岩の上に佇んでいた。
「なあ、一つ聞いていいか。」
隣で月を見上げていたスサノオがふいにこちらを見た。月明かりに照らされた顔を見、また顔が赤くなるのがわかった。
「、、、なんでしょうか。」
「お前は、俺が来ていなかったらどうする気だった。」
ドキ、と鼓動が跳ねた。顔の赤らみが一瞬で引いていく。
「、、、、どこかに身を隠し、再び大蛇が眠りにつくのを待つつもりでした。」
あの時と同じ嘘をつく。
「、、自ら食われる覚悟だったろう。」
「、、、、、、」
これじゃあハイそうですと言っているようなものだ。図星を突かれて言葉が出てこない。
「お前は、まだそう思っているのか、、?」
「、、、わ、私は、スサノオ、あなたに迷惑をかけたくない。傷ついて欲しくない。だから、、、」
こんな私のために戦わないで。私一人が犠牲になれば済む話なのだから。もう誰にも死んで欲しくない。あなたに死んで欲しくない。そんな言葉は伝える事なく消えていった。
「俺は、お前が好きだ。まだ会って間もないが、それでもこの気持ちに偽りはない。必ずお前を守ってみせる。だから、、、、、終わったら、俺と結婚してくれないか。」
まるで夢のようだった。嘘だとスサノオを見つめるが、そのまっすぐな瞳に射抜かれる。
「、、、、本当に?こんな私を、、?」
そういうと彼はムッと口を尖らせた。
「お前だからいいんじゃないか。」
少し拗ねたようにこちらを見る彼はさっきの力強くかっこいいのではなく、なんだか可愛く見て、、。
「ふふっ」
「な!、、何がおかしい、、」
そんな彼が私は
「好きです。私も、あなたの事が。」
彼が目を見開いていくのがわかった。口をパクパクさせているのがなんだか少しおかしい。
「それでは!、、「でも!!!」、、え」
「私は、あなたにまもられてばかりいるのは嫌ですわ。私も戦います。」
「、、、、そ、そんな事言ったってお前戦えないだろう、、!傷ついて欲しくないから俺が戦う!」
「じゃあ結婚しません」
「んな、、、、、!」
「認めてもらえないのなら結婚はしないです」
「〜〜!なら、せめて、」
「せめて?」
「櫛の姿になって私のそばにいてくれ」
「櫛の姿に、、、、?」
ドオオオオン!ーーーー
その時だった。こちらに向かって巨大な影が歩いてきたのは。
去年のことですけども。「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」で県大会で一位通過で金賞を受賞し次の大会へ進む事ができました!本当にありがとうございました。大会はだーいぶまえに終わって止まってたんですが、せっかくなので続きを書こうかと。((今更笑笑
という事です。お願いします。